TOEIC 用語集 — テスト名・スコア・問題形式・受験運用の用語解説
TOEIC L&R テストに関連する用語を 139 項目 以上、編集部が網羅的に解説します。IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)公式情報を一次情報源としており、試験基本・スコア採点・Part 別問題形式・解答テクニック・教材・学習法・受験運用・企業評価の 8 カテゴリに分類しています。
学習計画や受験準備の前に、まずは完全ガイド一覧と本用語集を参照することで、TOEIC 全体像の理解を素早く固められます。
1. 試験基本(テスト名・実施機関・関連試験)
TOEIC の正式名称や実施機関、関連する試験ファミリーに関する用語をまとめます。複数の TOEIC ブランドが存在するため、どのテストを受けるべきかを判断する基礎になります。
- TOEIC(トーイック)
- Test of English for International Communication の略。ETS が開発・運営する、英語コミュニケーション能力を測る国際的なテストの総称。日本では IIBC が実施・運営している。
- TOEIC L&R テスト
- Listening & Reading Test の略。リスニング 100 問・リーディング 100 問の計 200 問をマークシート方式で解答し、各 5〜495 点・合計 10〜990 点で評価する、日本で最も受験者数の多い TOEIC ブランド。
- TOEIC S&W テスト
- Speaking & Writing Test の略。スピーキング 11 問・ライティング 8 問を PC 上で受験し、各 0〜200 点で評価する産出スキル測定テスト。L&R と組み合わせて 4 技能を測定する用途で使われる。
- TOEIC Speaking テスト
- S&W のうちスピーキング部分のみを単独で受験できるテスト。0〜200 点でスコアが算出され、社内の英語スピーキング評価などに利用される。
- TOEIC Bridge
- 初級〜中級学習者向けの TOEIC ファミリー試験。L&R / S&W の 4 技能形式があり、L&R は各 15〜50 点・合計 30〜100 点。中高生・初学者の学習効果測定に用いられる。
- ETS(Educational Testing Service)
- TOEIC を開発しているアメリカの非営利テスト開発機関。TOEFL・GRE なども ETS が開発しており、TOEIC の問題作成・採点アルゴリズム管理を担っている。
- IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)
- 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会。日本国内で TOEIC Program の運営・実施を行う団体で、申込受付・試験会場運営・スコア交付・統計公表を担当する。
- TOEIC Program
- TOEIC L&R・S&W・Bridge・TOEIC Speaking などを総称する呼称。IIBC は日本国内で TOEIC Program 全体を統括する立場で運営している。
- 公開テスト
- 個人が IIBC に申し込んで受験する、一般公募方式の TOEIC L&R テスト。原則として日曜午前または午後に各地の試験会場で実施され、スコアは公式認定証として交付される。
- IP テスト(団体特別受験制度)
- Institutional Program の略。企業・大学などの団体が任意の日程・会場で実施する団体受験制度。スコアシートは交付されるが、公開テストの公式認定証とは扱いが異なる。詳しくは「IP テストと公開テストの違い」を参照。
- オンライン IP テスト
- 団体が実施する IP テストのうち、自宅などからインターネット経由で受験する形式。リスニング 45 分・リーディング 37 分の短縮形式で実施される。
- L&R(エルアンドアール)
- Listening & Reading の略称。TOEIC の受信スキル(聞く・読む)を測定する形式を指す。日本で「TOEIC」と単に言う場合、ほぼ L&R を指すことが多い。
- S&W(エスアンドダブリュー)
- Speaking & Writing の略称。TOEIC の産出スキル(話す・書く)を測定する形式を指す。L&R とは別日程・別受験料で実施される。
- 4 技能
- リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの 4 つの英語スキル。L&R と S&W を両方受験することで TOEIC で 4 技能評価が可能になる。
- CEFR(セファール)
- Common European Framework of Reference for Languages の略。A1〜C2 の 6 段階で言語能力を示す国際指標。TOEIC スコアは CEFR への対応表が公表されている。
- IIBC 公式サイト
- iibc-global.org。試験日程・申込・スコア統計・公式問題集情報などすべての一次情報が掲載されている。受験前後の確認は公式サイトを最優先で参照する。
2. スコア・採点(スコア体系・統計)
TOEIC のスコア体系・採点方式・スコアの有効期限など、スコア理解に必須の用語を解説します。スコアの仕組みを正しく理解することは、目標設定と学習計画の前提です。
- スコア(Scaled Score)
- TOEIC L&R では Listening / Reading 各セクション 5〜495 点、合計 10〜990 点で算出される、統計処理済みのスコア。回ごとの難易度差を補正したうえで報告されるため、正答数そのものではない。
- Raw Score(素点)
- 正答数そのもの。TOEIC L&R のリスニング・リーディング各 100 問の正答数。最終的なスケールドスコアは Raw Score を統計補正したものになるため、Raw Score = スコアではない。
- セクションスコア
- リスニング・リーディング各セクションの 5〜495 点のスコア。合計 990 点満点のうち、どちらのセクションが弱いかを判断する一次情報になる。
- 合計スコア(Total Score)
- リスニング + リーディングを合算した 10〜990 点のスコア。求人票・履歴書・大学単位認定で「TOEIC ○○○点」と書く場合、原則この合計スコアを指す。
- スコアレポート(Score Report)
- 受験後に発行されるスコア通知書類。スケールドスコア・項目別パーセンタイル・Abilities Measured など詳細情報が記載される。公開テストではオンライン版・郵送認定証の 2 形式で交付される。
- Abilities Measured(項目別正答率)
- スコアレポート上の項目別正答率セクション。リスニング・リーディング各 5 項目程度に分けて、受験者の正答率と全受験者平均が示される。詳細は「Abilities Measured の読み方」を参照。
- パーセンタイル順位
- そのスコアが全受験者の中で下から何 % に位置するかの指標。例えば 80 パーセンタイルは「下から 80%、上から 20%」の位置にあることを意味する。
- スコア有効期限
- IIBC が公式認定証の再発行を受け付ける期間は受験日から 2 年。ただし「スコア自体の有効期限」は法律上は規定されておらず、企業・大学が独自に「2 年以内」などの目安を設けることが多い。詳細は「スコア有効期限の正確な扱い」を参照。
- 公式認定証(Official Score Certificate)
- IIBC が発行する正式なスコア証明書。Authentication Code 付きで発行され、企業・教育機関が真贋判定に利用できる。公開テスト受験者に郵送(またはオンライン交付)される。
- Authentication Code(認証コード)
- 公式認定証に印字される真贋判定用コード。スコアを提示された企業・大学が IIBC のサイト上で入力し、当該スコアが本物かを確認できる仕組み。
- 等化(Equating)
- TOEIC スコアの統計補正処理。回ごとの問題難易度が異なっても、同じスコアは同じ実力を示すように調整するアルゴリズム。これにより違う回の受験者同士でもスコアを比較できる。
- 990 点(満点)
- TOEIC L&R の最高スコア。リスニング 495 + リーディング 495 の合計 990 点。実際には全問正解しなくても 990 点が出るケースが多いと公表されている。
- 日本人平均点
- IIBC が公表する日本人受験者の平均点。直近では公開テスト 600 点前後で推移している。詳細は「日本人平均点 561 点の意味」を参照。
- スコア帯(500/600/700/800/900 点)
- 学習目標として使われる代表的なスコア帯。企業が応募条件として 600 点・昇進要件として 800 点を設定するなど、節目のスコアが採用・人事評価で意識される。
- 目安スコア
- 「英語の基礎が固まっている目安は 600 点」「ビジネス英語の基本が分かる目安は 730 点」など、IIBC や企業が公表する英語力の目安。あくまで参考値で、業務上の実力を保証するものではない。
- Can-Do Statement
- TOEIC スコアに対応する具体的な英語運用能力の記述。「スコア 730 では会議で要点を聞き取れる」など、スコアと実運用の対応が示されている。
- スコアシート(IP)
- IP テストで発行されるスコア通知書。公開テストの公式認定証とは異なり、対外的に企業へ提示する正式書類としては扱いが弱い場合がある。詳細は「受験後の自己採点と公式スコアの差」も参照。
- 標準誤差(SEM)
- Standard Error of Measurement。同じ受験者が同じ実力で受験しても、テストの揺らぎでスコアが上下する幅。TOEIC では概ね 25 点前後とされ、25 点以内の差は誤差範囲とみなされる。
3. Part 別問題形式(L&R 全 7 パート)
TOEIC L&R テストはリスニング 4 パート・リーディング 3 パートの全 7 パート構成です。各パートの問題数・形式・時間配分を整理します。
- Part 1(写真描写問題)
- リスニング第 1 パート。1 枚の写真について 4 つの英文が読まれ、最も適切に写真を描写しているものを選ぶ。全 6 問。詳細は「Part1・2 完全攻略」参照。
- Part 2(応答問題)
- リスニング第 2 パート。1 つの質問または発言と 3 つの応答が読まれ、最も適切な応答を選ぶ。問題用紙には印刷されない。全 25 問。
- Part 3(会話問題)
- リスニング第 3 パート。2〜3 人の会話を聞き、設問 3 問に答える形式。13 会話 × 3 問 = 全 39 問。詳細は「Part3・4 完全攻略」参照。
- Part 4(説明文問題)
- リスニング第 4 パート。アナウンス・電話メッセージ・スピーチなど 1 人による説明文を聞き、設問 3 問に答える。10 説明文 × 3 問 = 全 30 問。
- Part 5(短文穴埋め問題)
- リーディング第 5 パート。1 文中の空所に当てはまる語句を 4 択から選ぶ。文法・語彙の知識が問われる。全 30 問。詳細は「Part5 完全攻略」参照。
- Part 6(長文穴埋め問題)
- リーディング第 6 パート。1 つの文書中に 4 つの空所があり、文脈に合う語句・文を選ぶ。4 文書 × 4 問 = 全 16 問。詳細は「Part6 完全攻略」参照。
- Part 7(読解問題)
- リーディング第 7 パート。シングルパッセージ・ダブルパッセージ・トリプルパッセージ形式で読解する。全 54 問。詳細は「Part7 完全攻略」参照。
- シングルパッセージ(SP)
- Part 7 のうち単一の文書を読んで設問 2〜4 問に答える形式。広告・メール・記事など多様な文書タイプが出題される。
- ダブルパッセージ(DP)
- Part 7 のうち 2 つの関連文書を読んで設問 5 問に答える形式。1 つの文書だけでは解けない「クロスリファレンス問題」が含まれる。
- トリプルパッセージ(TP)
- Part 7 のうち 3 つの関連文書を読んで設問 5 問に答える形式。3 つの文書間で情報を統合する読解力が問われる。詳細は「トリプルパッセージ攻略」参照。
- NOT 問題
- Part 7 で出題される「次のうち言及されていないものはどれか」「次のうち事実でないものはどれか」形式の設問。消去法で解く必要があり時間を要する。「Part7 NOT 問題の解き方」参照。
- 意図問題(Intent 問題)
- Part 3・4・7 で出題される「話者が ○○ と言った意図はどれか」形式の問題。文字通りの意味ではなく文脈上の意図を問う。
- 文挿入問題
- Part 6・Part 7 で出題される「次の文が入る最適な位置はどこか」形式の問題。文書の論理構造把握が必要。
- 計算問題
- Part 7 で出題される、文書中の数値情報から合計・差額などを算出する問題。詳細は「Part7 計算問題の対策」参照。
- チャット形式問題
- Part 7 で出題される、テキストメッセージ・オンラインチャット形式の文書。話者の意図を問う問題が含まれることが多い。
- Directions(指示文)
- 各 Part の冒頭で読み上げられる、問題形式の説明文。本番では読まずに飛ばし、その時間を先読みに充てる戦略が一般的。
- リスニング 45 分
- L&R テストのリスニングセクションの所要時間。Part 1〜4 を一気に解く構成で、自分でペースを変えられない。
- リーディング 75 分
- L&R テストのリーディングセクションの所要時間。Part 5〜7 を 75 分以内に自分で時間配分しながら解く。詳細は「75 分の時間配分」参照。
4. 解答テクニック・学習技法
TOEIC で短時間に多くの問題を解くために使われる解答テクニックや、英語学習で広く使われている学習技法の用語を解説します。
- 先読み
- Part 3・4・7 で本文・音声が始まる前に設問を読んでおく戦略。設問のキーワードを頭に入れておくと、本文中で該当箇所が出た瞬間に解答を選びやすい。詳細は「Part3 先読みの時間配分」参照。
- スキミング(Skimming)
- 長文の要点や概要を素早くつかむ読み方。Part 7 の概要問題(What is the main purpose...)に対応するのに有効。詳細は「スキミングとスキャニングの違い」参照。
- スキャニング(Scanning)
- 数字・固有名詞・キーワードなど特定の情報を本文中から拾い出す読み方。詳細問題の解答箇所を素早く特定するのに有効。
- 消去法
- 明らかに誤りの選択肢を除外して残った候補から選ぶ解答法。Part 7 の NOT 問題や Part 2 の似たような選択肢の選別に有効。
- パラフレーズ(言い換え)
- 本文中の表現を別の語で言い換えた選択肢が正解になる、TOEIC で頻出のパターン。詳細は「Part7 パラフレーズ攻略」参照。
- ディストラクター(distractor)
- 選択肢のうち本文に登場する語句を含むが意味として誤りである、いわゆる「ひっかけ」の選択肢。TOEIC では同じ単語を使った誤答が頻出する。
- シャドーイング
- 音声を聞きながら 0.5〜1 秒遅れで真似て発音する学習法。リスニングの音声処理速度向上と発音改善に効果があるとされる。
- ディクテーション
- 聞いた英語を一字一句書き取る学習法。聞き取れていない箇所を明確にし、Part 1・2 の細部聞き取り強化に有効。
- 音読
- 英文を声に出して読む学習法。リーディングのスピードアップと、リスニングの音声処理速度向上に役立つとされる。
- オーバーラッピング
- スクリプトを見ながら音声に重ねて発音する学習法。シャドーイングの前段階として、音声と文字の対応を体に染み込ませる用途で使われる。
- リテンション(音声保持)
- 聞いた英語の音をワーキングメモリに保持する力。Part 2 のように設問が印刷されない形式では、リテンション力が解答精度に直結する。
- 弱形(Weak Form)
- for, of, and などの機能語が発音上弱く崩れる現象。TOEIC リスニングでは弱形・連結・脱落が頻出する。詳細は「弱形・連結・脱落」参照。
- 連結(Linking / Liaison)
- 前の単語の末尾子音と次の単語の語頭母音がつながって発音される現象。例:pick it up → ピキラップ。慣れないと聞き取りが難しい。
- 脱落(Elision)
- 音が完全に発音されず消える現象。例:next door の t、good morning の d。TOEIC ナレーターの自然な発話では頻繁に起こる。
- 品詞識別
- Part 5 で空所に入る語の品詞を文構造から特定する解法。語尾(-tion, -ly, -ous)で品詞を推測する手順は得点源になる。詳細は「品詞識別 4 ステップ」参照。
- コロケーション
- 自然な単語同士の組み合わせ(make a decision / take a break など)。Part 5 語彙問題ではコロケーション知識が選択肢絞り込みに直結する。
- 派生語
- ある単語から接尾辞・接頭辞で派生した語のグループ(succeed → success / successful / successfully)。Part 5 では派生語の品詞識別が頻出する。「派生語まとめ覚え」参照。
- 多義語
- 複数の意味を持つ語(address = 住所 / 取り組む / 演説、interest = 興味 / 利息)。TOEIC のビジネス文脈では一般の意味と異なる意味が問われる。「多義語のビジネス文脈」参照。
- 間隔反復(SRS)
- Spaced Repetition System。記憶の忘却曲線に合わせて復習間隔を徐々に広げる学習法。単語学習アプリの多くが採用している。
- 音声 1.5 倍速学習
- リスニング音源を 1.25〜1.5 倍速で聞く訓練法。慣れにより本番の標準速度が聞き取りやすく感じる効果がある。詳細は「速度トレーニングの実像」参照。
5. 教材・公式問題集(IIBC・ETS 公式)
TOEIC 学習で広く使われる IIBC・ETS 公式教材と、学習者が知っておくべき書名・略称をまとめます。
- 公式問題集
- IIBC が発行する「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集」シリーズ。ETS 制作の本番形式問題が 2 セット収録され、本番に最も近い形式と難易度を体験できる。
- 公式 TOEIC L&R 問題集 ○
- 公式問題集のナンバリング版。「公式問題集 10」「公式問題集 11」のように発刊年順に番号が振られる。新しい号ほど近年の出題傾向を反映している。
- 公式 TOEIC Listening & Reading プラクティス
- Part 別に練習問題と解説をまとめた IIBC 公式の学習用教材。「公式 LR プラクティス リーディング編 / リスニング編」など分冊で発売される。
- 公式 TOEIC L&R 単語集
- IIBC が発行する公式の語彙対策本。試験で頻出する語彙が公式コーパスから選定されている点が特徴。
- ETS 公式テキスト
- ETS が制作する公式の解説教材。Part 別解説・公式の解答ロジックが示される。日本市場向けに翻訳・編集された版が IIBC から販売される。
- 金のフレーズ(金フレ)
- TEX 加藤 著『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』の通称。市販単語集で最も認知度が高く、TOEIC 専用の頻出 1000 語を収録している。
- 金のセンテンス
- TEX 加藤 著『金のフレーズ』の上位版で、頻出単語を例文で覚えるコンセプトの市販教材。
- 銀のフレーズ
- TEX 加藤 著『TOEIC L&R TEST 銀のフレーズ』。金フレより易しい難易度の単語集で、初学者向けに位置付けられている。
- 出る単特急 シリーズ
- 朝日新聞出版社の TOEIC 単語集シリーズ。「金のフレーズ」「銀のフレーズ」「金のセンテンス」などが含まれる、市販単語集の中で最大シリーズの 1 つ。
- 新公式問題集
- 2016 年の TOEIC 出題形式変更以降に発行された公式問題集の総称。Part 構成変更以降の傾向を反映しており、現在の対策は新形式以降の問題集を使うのが基本。
- TOEIC L&R 公式実戦
- IIBC・ETS 制作の演習特化型公式問題集。本番形式での問題演習を集中的に行う目的の教材。
- スタディサプリ TOEIC
- リクルートが提供する有料の TOEIC 対策アプリ。動画講義・本番形式演習・単語学習を 1 アプリで完結できる構成。
- abceed
- Globee が提供する TOEIC 教材アプリ。市販教材を電子化して横断学習でき、AI スコア予測機能を持つ。
- TOEIC 模試本
- 公式問題集以外の市販模試。各出版社・著者が制作しており、本番より難しめに設定された「難化模試」もある。
6. 学習関連(学習法・スコア戦略)
TOEIC 学習者が知っておくべき学習計画・スコア戦略に関連する概念を整理します。学習法は IIBC や教育研究で広く知られたものを中心に取り上げています。
- 目標スコア
- 学習開始時に設定する目指すスコア。就職活動では 600 点、昇進要件では 800 点、海外赴任候補では 860 点が一例。詳細は「スコア帯別ロードマップ」参照。
- 現在地スコア
- 学習開始時点の実力スコア。診断テスト・公式問題集 1 回分の結果から推定する。目標スコアとの差から学習時間を逆算する。
- アウトプット学習
- 覚えた知識を使って書く・話す・問題を解く学習。インプット偏重では定着しにくいため、知識を「思い出す」プロセスを意図的に増やすことが重要とされる。
- インプット学習
- 新しい単語・文法・表現を学ぶ学習プロセス。語彙・文法書・リスニング音源を吸収する段階で、TOEIC 学習でも基礎形成期に必要。
- 多読(Extensive Reading)
- 辞書を引かず大量に英文を読むことで読解スピードと語感を養う学習法。Part 7 の処理速度向上に役立つとされる。
- 精読(Intensive Reading)
- 文構造・語彙・コロケーションを分析しながら丁寧に読む学習法。文法・語彙の精度を上げる目的で行われる。
- 弱点分析
- Abilities Measured のパーセンタイル・誤答パターンから、自分の苦手 Part・苦手項目を特定する作業。学習計画の根拠になる。
- 学習ログ
- 学習時間・正答率・苦手単語などを記録する習慣。可視化により継続率と振り返り精度が向上する。
- ペース配分(タイムマネジメント)
- リーディング 75 分を Part 5(10 分)・Part 6(10 分)・Part 7(55 分)など事前に決めて解く戦略。詳細は「時間配分の作り方」参照。
- 公式問題集 1 周目/2 周目
- 同じ公式問題集を複数回解く学習法。1 周目は実力測定、2 周目以降は誤答の理解と暗記の確認に使う、というのが定番の使い方。
- 学習時間の目安
- IIBC や Oxford Univ. Press 等が公表する、目標スコアまでに必要な学習時間の目安。例:100 点アップに約 200〜300 時間とされる(個人差あり)。
- ホットスタディ・コールドスタディ
- 本番直前 1〜2 週間に集中的に問題演習を行う期間を「ホットスタディ」、基礎期を「コールドスタディ」と呼ぶ学習計画上の概念。
- 短期集中型/長期定着型
- 3〜4 週間で集中して伸ばす学習計画と、3〜6 ヶ月かけて定着させる学習計画の総称。詳細は「3 週間集中型の比較」参照。
- PDCA 学習サイクル
- Plan-Do-Check-Action のサイクルで学習を回す手法。目標 → 実行 → 振り返り → 改善の 4 段階を 1〜2 週間で 1 周することが推奨される。
- 復習サイクル
- 誤答した問題・覚えきれていない単語を一定の間隔で繰り返し復習する仕組み。間隔反復(SRS)と組み合わせて運用するのが効率的とされる。
- メタ認知
- 自分の学習状況を客観視する力。「どこが分かっていないか」を自覚することで、学習効率が改善する。
- ラーニングカーブ
- 学習時間に対するスコア伸びの曲線。一般に 600 → 700 までは比較的伸びやすく、800 → 900 では伸びが鈍化することが知られている。
- スコア停滞期(プラトー)
- 一定スコアで成長が止まる時期。原因は復習不足・苦手分野放置・学習法のミスマッチが多く、戦略見直しのサインとして扱われる。
7. 受験運用(申込・当日・スコア交付)
TOEIC を受験するにあたって必要な申込手続き・試験当日の運用・スコア交付までの実務用語をまとめます。これらの情報は IIBC 公式サイトで最新値を確認してください。
- 受験申込
- IIBC 公式サイトから行う TOEIC の申込手続き。受験票・受験会場は申込時に登録した住所地域から自動割り当てされる。
- 受験票
- 試験当日の本人確認・座席案内に使われる書類。氏名・写真・受験番号・試験会場・座席が記載される。事前印刷で持参する。
- ID 写真(証明写真)
- 受験票に貼付する顔写真。本人確認のために事前にアップロードまたは郵送し、受験票に印字される運用が標準。
- 受験料
- 公開テストの受験費用。直近の改定額は IIBC 公式サイトで確認できる。割引制度(リピート割・大学生割など)が用意されている回もある。
- リピート受験割引
- 前回受験から一定期間以内に再受験する場合の割引制度。IIBC が回ごとに条件を設定する。
- 申込締切日
- 公開テスト受験申込の最終日。試験日の 1 ヶ月以上前に締め切られるのが通常で、過ぎると次回まで受験できない。
- 試験会場
- TOEIC が実施される会場。大学・専門学校・貸会議室などが使われる。住所登録に基づき IIBC が自動で割り当てる。
- 本人確認書類
- 試験当日に持参する公的な顔写真付き身分証明書(運転免許証・パスポート等)。受験票と一緒に提示する。
- 持ち物
- 受験票・本人確認書類・HB 鉛筆・消しゴム・腕時計(音が出ないもの)など。電子機器類は禁止される。
- リスケジュール(受験日変更)
- 申込後に受験日を変更する手続き。IIBC が回ごとに変更可能期間を定めており、変更可能なケースは限定的。
- 欠席(不参加)
- 申込後に受験しなかった場合の扱い。原則として受験料は返金されない。次回への振替も基本的に不可。
- 受験票忘れ
- 受験票を忘れた場合の対応。原則として再発行は試験当日にはできず、当日対応は会場運営側の判断による。
- 試験官(プロクター)
- TOEIC 公開テスト当日に問題用紙配布・解答用紙回収・本人確認を行う運営スタッフ。
- マークシート(解答用紙)
- TOEIC の解答用紙。鉛筆で塗りつぶし、機械読み取りで採点される。塗り残し・はみ出しに注意する必要がある。
- 解答用紙のサインシート
- 本人確認用に署名する欄。受験票と同じ氏名で署名する。
- 試験中の途中退出
- TOEIC L&R では原則として試験開始後の途中退出は禁止されている。Reading の早期完了でも退出はできない。
- スコア発送日
- 公式認定証が郵送される日付。試験日から約 30 日前後で発送される運用が標準。詳細は「スコア発送タイムライン」参照。
- インターネット スコア確認
- IIBC が試験から約 17 日後にウェブ上で公開する暫定スコア(インターネット申込者向け)。公式認定証より早く確認できる。
- 自己採点
- 受験者が自分の解答を記録して試験後にすぐ採点する行為。公式スコアは統計補正されるため、自己採点とは差が出やすい。詳細は「自己採点と公式スコアの差」参照。
8. 企業・大学評価(採用・昇進・単位認定)
TOEIC スコアが企業の採用・人事評価や大学の単位認定・入試にどのように活用されるかに関連する用語を整理します。具体的な基準は企業・大学によって異なります。
- 採用基準
- 新卒採用・中途採用で企業が応募条件・評価基準として設定する TOEIC スコア。大手企業では 600〜800 点を目安にする例がある。
- 昇進要件
- 管理職・海外赴任候補への昇進条件として企業が設定する TOEIC スコア。700〜800 点を要件とするケースが多い。
- 新卒採用足切り
- 新卒採用の応募段階で「TOEIC ○○ 点以上」のスコアを必須条件とする運用。大手商社・コンサル等で見られる。
- 履歴書記載基準
- 履歴書・職務経歴書に TOEIC スコアを書くべきかの目安。一般に 600 点未満は記載を避ける/700 点以上は記載がプラスに働きやすい。詳細は「履歴書での書き方」参照。
- 入試加点制度
- 大学入試で TOEIC・TOEFL 等のスコアに応じて点数加算する制度。一般選抜・推薦入試で利用される。
- 単位認定
- 大学・大学院で TOEIC スコアに応じて英語科目の単位を認定する制度。学部により認定スコア基準・認定単位数が異なる。
- 院試(大学院入試)
- 大学院入試で英語試験の代替として TOEIC スコアを提出する制度。理工系で広く採用されている。
- 国際業務基準
- 海外赴任・国際部門配属の社内基準として TOEIC スコアを用いる運用。730〜860 点を目安とする企業がある。
- 英語社内公用語化
- 社内会議・文書を英語で行う方針。導入企業では昇進要件として TOEIC 高得点を設定するケースがある。
- 資格手当
- TOEIC スコアに応じて毎月の給与に上乗せされる手当。600 / 730 / 860 の各帯で段階的に設定される運用例がある。
- 海外赴任候補基準
- 海外赴任の社内候補リストに入るスコア基準。商社・メーカーで 800 点以上を目安にする例が多い。
- 新人研修評価
- 入社時・新人研修終了時の到達度評価指標として TOEIC を活用する運用。配属・昇格判断にも使われる。
- TOEIC スコア提示期限
- 企業が「直近 2 年以内のスコア」など、提示できるスコアの取得時期に制限を設けるケース。古いスコアが受け付けられない理由になる。
- 中途採用での評価
- 中途採用では実務経験が優先される傾向があり、TOEIC は補助的指標として扱われることが多い。ただし語学要件のある求人では明確な必須スコアが設定される。
- 公務員試験での扱い
- 一部の公務員試験では TOEIC スコアが加点・免除要件として扱われる。詳細は各自治体・各省庁の公募要領で異なる。
- 教員採用での扱い
- 中高英語教員の採用において、TOEIC・英検等のスコアが選考の参考資料として用いられるケースがある。
関連コンテンツ
本用語集は IIBC・ETS の公開情報と編集部の調査に基づき作成しています。試験制度・受験料・公式問題集の最新情報は必ず IIBC 公式サイト で確認してください。TOEIC is a registered trademark of ETS.