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ストップウォッチと試験問題用紙が並んだイメージ

試験対策

TOEIC Reading 75分の時間配分|3Partの配分法

Part 5 で1問30秒かけていると、30問だけで15分を消費する。Part 7 に割ける時間は60分が理想だが、これでは45分しか残らない。54問のうち後半のダブル・トリプルパッセージに手が届かなくなるのは計算上の必然だ。

TOEIC Reading の「時間切れ問題」は、Part 7 が難しいことより、Part 5・6 に使いすぎた時間を取り戻せないことが原因になるケースが多い。この記事では、3 Part のバランスをスコア帯別に整理し、本番で使えるチェックポイント方式を具体的に示す。Part 7 の読み方の詳細や全体的なリーディング攻略は別記事に委譲し、ここでは「3 Part の時間配分をどう設計するか」に絞って解説する。

ストップウォッチと答案用紙が並ぶ試験準備のイメージ
Part 5・6 の処理速度が Part 7 に使える時間を直接左右する。1問あたりの秒数に意識を向けることが出発点だ。

3 Part の問題構造と処理時間の基準

Reading セクション(75分・100問)の内訳は Part 5 が30問、Part 6 が16問(4パッセージ×4問)、Part 7 が54問(シングル〜トリプルパッセージ)だ。1問あたりの目標処理時間を整理する。

Part 問題数 問題の性質 目標処理時間(1問)
Part 5(短文穴埋め) 30問 語彙・文法・品詞。文脈不要の場合が多い 20〜30秒
Part 6(長文穴埋め) 16問 文脈理解が一部必要。文挿入問題あり 35〜45秒
Part 7(長文読解) 54問 文書精読+設問照合が必要 1分〜1分30秒

この目標処理時間から逆算すると、Part 5 に10〜15分、Part 6 に10〜12分、Part 7 に残り48〜55分という配分が基準になる。ただし「基準」であって、スコア帯によって調整が必要だ。

スコア帯別の配分目安

スコアが上がるほど Part 5・6 の処理が速くなり、Part 7 に多くの時間を回せる。次の表は Reading スコア(200点満点)帯ごとの推奨配分だ。

Readingスコア(参考換算) Part 5 Part 6 Part 7 Part 7 到達目標
200〜299点(全体400点台) 15分 12分 48分 シングル前半を確実に取る
300〜349点(全体600点台) 12分 10分 53分 シングル全問+ダブル前半
350〜399点(全体700点台) 10分 9分 56分 Part 7 全問を解き切る
400点以上(全体800点台以上) 8〜10分 7〜9分 57〜60分 全問+見直し時間の確保

400点台〜600点台の段階では、Part 7 全問を解き切ることより Part 5・6 の正答率を高めることが得点効率上の優先事項になる。Part 7 後半(問題番号185〜200付近)は残り時間で処理できた分だけ解く方針で構わない。

英文書類を読み込む手元のイメージ
Part 7 のダブル・トリプルパッセージは1セットあたり4〜5分を要する。Part 5・6 に使う時間を1分削るたびに、Part 7 に回せる問題が増える。

本番で機能する「チェックポイント方式」

配分を頭で理解していても、本番で使えなければ意味がない。実際に有効なのはチェックポイントを3点だけ事前に決める方法だ。

  1. Part 5 終了チェックポイント: 問題番号130 を解き終わったとき、試験開始から何分以内か。例: 「10分以内」
  2. Part 6 終了チェックポイント: 問題番号146 を解き終わったとき。例: 「開始から20分以内」
  3. Part 7 中間チェックポイント: シングルパッセージ終了時点(問題番号175前後)。例: 「開始から45分以内」

チェックポイントを超過したら「この問題への時間をこれ以上かけない」と機械的に判断するルールを事前に決めておく。当日、問題用紙の余白に目標時間を書き込む(試験規則の範囲内)か、腕時計で確認する。

ただし、この方式は普段の模試演習で使い慣れてから本番に持ち込む必要がある。模試のたびに「Part 5 終了時に何分経過していたか」を記録する習慣をつけると、自分の処理速度の実態が数字で把握できる。把握できていない状態でチェックポイントを設定しても、目標値が現実とずれて機能しなくなる。

机の上に置かれた腕時計のイメージ
腕時計は時間管理の唯一の武器だ。試験当日は開始時刻をメモし、チェックポイントの到達時刻を逆算して書いておく。

Part 5 の処理速度が3 Part 全体の鍵を握る

時間配分の改善で最もインパクトが大きいのは Part 5 だ。1問あたり30秒と20秒では30問で10分の差になる。この差が Part 7 のダブル・トリプル1〜2セット分に相当する。

Part 5 の速度を上げる最短ルートは「品詞問題の即答化」だ。選択肢が名詞・動詞・形容詞・副詞の4品詞で並ぶ品詞問題は、空欄前後の構文を見て2〜3秒で判断できる。この型が Part 5 全体の30〜40%を占めるため、即答できる状態にするだけで処理時間を3〜4分短縮できる。

例題(Part 5 品詞問題)

The new accounting software allows the finance team to process invoices more ______ than before.

  1. efficient
  2. efficiency
  3. efficiently
  4. efficiencies
解答・解説を見る

正解: (C) efficiently

空所は動詞 process を修飾する位置にある。修飾するのは副詞だ。選択肢は efficient(形容詞)・efficiency / efficiencies(名詞)・efficiently(副詞)と1語の派生形で並ぶ典型的な品詞問題。意味を読み込まなくても「動詞を修飾=副詞」という構文判断だけで (C) に到達できる。この型を見た瞬間に語尾 -ly を選ぶ反射ができれば、10〜15秒で処理できる。

品詞問題の特訓手順はTOEIC Part5完全攻略ガイドで確認できる。

「飛ばし戦略」の適切な使い方

本番で時間が予想以上にかかっている場合、問題を飛ばして後で戻る判断が必要になる。ただし飛ばした問題を管理できていないと、見直し時間がないまま空欄が残るリスクがある。

  • Part 5: 30秒考えても分からない問題はマーク(鉛筆で印)して次へ。Part 5 全体を解き終わってから余り時間で戻る
  • Part 7: 1問に2分以上かかりそうな場合は一旦マークして次の設問へ。同じ文書内の他の問題を先に処理する

飛ばし戦略と時間管理を組み合わせた解法ルーティンの全体像はTOEICリーディング完全攻略ガイドに整理している。Part 7 の詳細な時間管理についてはTOEIC Part7 の時間管理、Reading 中盤の集中力維持についてはReading 集中力切れ対策も参照してほしい。

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