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TOEIC BridgeとL&Rの違い|時間・問題数・スコアの比較と換算できない理由

この記事のまとめ

  • TOEIC Bridge L&Rは約60分・100問・30〜100点、TOEIC L&Rは約120分・200問・10〜990点。時間も問題数もL&Rがちょうど2倍で、測る英語の場面も違う(Bridgeは日常生活、L&Rはビジネス)。
  • BridgeのスコアからL&Rのスコアを「予測」する比較表はIIBCが公表している(Bridge 30点→L&R 120点、60点→325点、90点→605点など)。ただし両方を受けた日本の受験者データから作った目安で、換算式でも証明でもない。
  • 就職・社内要件・出願で求められるのはほぼ L&R。Bridgeは初級〜中級者が学習の進み具合を測る試験で、提出書類には使えないと考えておく。

TOEIC Bridge L&Rはリスニング約25分・50問とリーディング35分・50問、合計約1時間で100問に答える試験で、結果は30〜100点のスコアで出る。TOEIC L&Rはリスニング45分・100問とリーディング75分・100問、合計約2時間で200問、スコアは10〜990点だ(出典: IIBC「TOEIC Bridge Listening & Reading Tests テストの形式と構成」およびTOEIC L&R公式案内)。名前は似ていても、測定対象・スコア尺度・社会的な用途が違う別の試験である。どちらを受けるかを間違えると、提出先に使えないスコアを取るだけになる。

複数の英語テキストと資料が並ぶ比較検討の様子
BridgeとL&Rは「同じTOEIC」でも測定対象が根本的に異なる

仕様の比較: 時間も問題数もL&Rが2倍

項目 TOEIC Bridge L&R TOEIC L&R
対象 英語初級〜中級者。日常生活で使う「聞く・読む」を測る 初級〜上級まで全レベル。ビジネスと日常の「聞く・読む」を測る
試験時間 約60分(リスニング約25分 / リーディング35分) 約120分(リスニング約45分 / リーディング75分)
問題数 100問(リスニング50問 / リーディング50問) 200問(リスニング100問 / リーディング100問)
スコア範囲 30〜100点 10〜990点(各セクション5〜495点)
パート構成 リスニング4パート(画像選択・応答・会話・説明文)、リーディング3パート(短文穴埋め・長文穴埋め・読解) リスニング4パート(Part 1〜4)、リーディング3パート(Part 5〜7)
解答方式 マークシート マークシート
主な用途 学習の進捗確認、学校や団体での評価 就職・社内英語要件・大学院出願

パート構成を見ると、Bridgeの「短文穴埋め」「長文穴埋め」「読解」はL&RのPart 5・6・7と同じ型だと分かる。違うのは素材の場面と語彙で、Bridgeは看板やお知らせ、買い物や道案内といった日常の英語が中心になる。L&Rは会議・出張・契約・人事といったビジネスの場面が中心で、Part 7ではメールや記事など複数の文書を読み比べる問題が続く。

試験会場でマークシートを記入しながら問題冊子を見ている様子
試験形式はどちらもマークシートだが、問題数と時間がL&Rは2倍になる

難易度の差は語彙と文脈の幅から来る

Bridgeで問われるのは日常的な話題を扱う基礎語彙で、L&Rではビジネス語彙と複雑な文構造が加わる。同じ「短文穴埋め」でも、L&RのPart 5では次のような問題が出る。

例題(L&R Part 5 形式)

The shipment was delayed because the supplier failed to ______ the new safety regulations.

  1. comply with
  2. depend on
  3. apply for
  4. look after
解答・解説を見る

正解: (A) comply with

「規則を遵守する」を表す comply with が正解。物流・契約・コンプライアンスといったビジネス文脈の語彙が問われる。(B) depend on「〜に頼る」、(C) apply for「〜に応募する」、(D) look after「〜の世話をする」は意味が合わない。Bridgeでは買い物や案内など日常場面の平易な語彙が中心になるため、この種の問題は出てこない。

この差がそのまま「BridgeからL&Rに移るときに足すべきもの」になる。ビジネス語彙、長い文書を時間内に処理する速度、そして2時間集中し続ける体力の3つだ。語彙の優先順位はTOEIC単語の3レベル分けで、レベル別に整理している。

スコアの「換算」はできないが、IIBCの比較表で「予測」はできる

BridgeとL&Rのスコアは別の尺度で設計されていて、点数を変換する式は存在しない。ただしIIBCは「TOEIC Bridge L&RとTOEIC L&Rのスコア比較表」を公表している。日本で両方のテストを受けた受験者のデータを基に、Bridgeのスコアからそれに対応するL&Rのスコアを予測した資料だ(出典: IIBC「公式データ・資料」のスコア比較表、2026年9月閲覧)。

TOEIC Bridge L&R 予測されるTOEIC L&R
30点120点
40点210点
50点265点
60点325点
70点400点
80点490点
90点605点

読み方には注意がいる。表の値は「Bridgeでこの点数を取った人が、L&Rを受けたときに取りやすい点数」の統計的な予測で、証明書に書ける換算値ではない。同じBridge 70点でも、ビジネス語彙の量や長文の処理速度によってL&Rの結果は上下する。提出先が「Bridgeで代替できるか」を個別に決めているのはこのためで、多くの企業・大学はL&Rを指定している。

もう1つの共通の物差しがCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で、IIBCはTOEIC Programの各テストについてCEFRとの対照を公表している。こちらは「同じCEFRレベルの帯にどのスコアが対応するか」を示すもので、やはり点数同士の変換式ではない。L&RとCEFR・英検の対応はTOEIC・CEFR・英検の対照表にまとめてある。

グラフとデータが表示された分析資料
スコア尺度が別設計のため、BridgeとL&Rの点数を直接比較することはできない

どちらを受けるか: 提出先があるならL&R、進捗の確認ならBridge

判断は用途で決まる。就職活動・社内の英語要件・大学院出願のように提出先がある場合は、L&Rを受ける。Bridgeのスコアを代替として認める提出先は限られるからだ。逆に、初めて英語の標準化テストを受ける中学生・高校生や、L&Rを受けて200点台だった人、2時間の試験を集中して受けるのが難しい人は、Bridgeで現在地を測るほうが結果を学習に生かしやすい。

BridgeからL&Rへ移るタイミングを迷うなら、先にL&R形式の問題で自分の正答率を測ってしまうのが早い。約8分のスコア診断はL&Rの形式で現在のスコア帯を推定するので、Bridgeの点数を換算しなくても「L&Rで何点帯か」が分かる。

BridgeからL&Rへ移るときに足す3つ

語彙は日常語に加えて、会議・契約・人事・経理・物流に出る単語を優先的に増やす。読解はPart 7でメール・記事・広告など複数の文書を読む問題が連続するので、Bridgeより長い英文を時間内に処理する練習がいる。そして試験時間が2倍になるぶん、集中力と時間配分の感覚が変わる。本番前に模擬試験を1回通しで解いて、200問を2時間で解く負荷を体で知っておくと、本番で後半に崩れにくい。

英語テキストを読みながらノートを取る学習者
長文読解の処理速度はBridgeとL&Rで求められる水準が大きく異なる

L&RとS&W(スピーキング・ライティング)の違いはTOEIC L&RとS&Wの違いで、目標スコアまでの学習設計はTOEICスコアロードマップ完全ガイドで確認できる。試験の種類全体を先に押さえたい人はTOEICとは何かから読むとよい。

この記事に関するよくある質問

Q. TOEIC BridgeとTOEIC L&Rの一番大きな違いは何ですか?

A. 試験時間と問題数、そして測る場面です。Bridgeはリスニング約25分・50問とリーディング35分・50問の合計約60分・100問で、結果は30〜100点のスコアで出ます。L&Rは約120分・200問で10〜990点です。Bridgeは日常生活の英語、L&Rはビジネスを含む英語を測ります。

Q. TOEIC BridgeのスコアはTOEIC L&Rに換算できますか?

A. 点数を変換する換算式はありません。ただしIIBCは、日本で両方を受験した人のデータからBridgeのスコアに対応するL&Rスコアを予測した「スコア比較表」を公表しています(例: Bridge 60点→L&R 325点、90点→605点)。統計的な目安なので証明には使えず、就職活動や社内英語要件で提出が必要な場面ではL&Rのスコアが求められるのが一般的です。

Q. TOEIC Bridgeは就職活動や採用選考で使えますか?

A. ほとんどの企業や大学がスコア提出要件として指定しているのはTOEIC L&Rです。Bridgeのスコアを代替として認めるケースは限られるため、証明書類として使う場面ではL&Rを受験するのが基本です。学習の進捗確認には有効です。

Q. TOEIC BridgeからL&Rに切り替える目安はありますか?

A. IIBCが公式の切り替え基準を示しているわけではありません。目安として、IIBCのスコア比較表ではBridge 80点がL&R 490点、90点が605点に相当すると予測されています。提出先がL&Rを求めるならBridgeの点数にかかわらずL&Rを受け、迷う場合はL&R形式の練習問題や模試で正答率を測って、L&Rでどのスコア帯に入るかを先に確かめるのが確実です。

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