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攻略のコツ

TOEICスコアの英文履歴書(CV)記載方法 — 正しい書き方

「TOEIC 850点」と日本語の履歴書に書くのは一瞬だ。しかし英文CV(またはResume)で同じことをすると、海外の採用担当者にはスコアの上限すら伝わらない。TOEICが英語圏で広く認知されていない事実は、IIBCが国際的な普及活動を継続していることからもうかがえる。990点満点という情報なしにスコアを並べても、採用担当者が「これは高いのか低いのか」を判断できない。

英文書類とパスポートが並ぶデスクのイメージ
英文CVでは「スコアの文脈」を補足しないと、採用担当者が評価基準を理解できない

CVの「Language Proficiency」セクションに置く — 記載場所の基本

英文CVにおいてTOEICスコアを記載する場所は、「Skills」「Language Proficiency」「Certifications」のいずれかのセクションが一般的だ。ポジションによってどのセクションに置くかが変わる。

  • Language Proficiency セクションがある場合 — 語学力を職種要件として見せたい場合に最適。日本語ネイティブ表記とセットで置く
  • Certifications/Licenses セクションに含める場合 — 資格証明として扱い、取得年月と発行機関を明記する
  • Skills セクションに記載する場合 — 他のビジネスツール・言語と並べるレイアウト。簡潔に1行で収める

スコア記載の3パターン — フォーマット別使い分け

TOEICスコアを英文CVに書く際の実際の表記形式を3パターン示す。いずれも「out of 990」または「/990」の補足が必須だ。

パターン1: 合計点のみ(最もシンプル)

TOEIC Listening & Reading: 850 (out of 990)

スペースを最小化したい場合の標準形式。CVを1ページに収めることが求められるポジション(米国系企業のResume形式)に向いている。

パターン2: L/R内訳つき

TOEIC L&R: 850 (Listening: 445 / Reading: 405, out of 990)

Listening寄りのポジション(カスタマーサポート・電話対応・会議が多い職種)ではListeningスコアが高い場合に内訳の記載が有利に働く。逆にListeningが著しく低い(例: L: 300 / R: 550)場合はバランスの悪さが目立つため、合計点のみにするのが無難だ。

パターン3: 取得年月つき(Language Proficiency セクション全体例)

Languages
Japanese: Native
English: Professional working proficiency
  (TOEIC L&R 850/990, April 2025)

「Professional working proficiency」はLinkedInのプロフィール設定でも使われる標準的な英語力の段階表現だ。採用担当者への伝わりやすさが高く、「TOEIC 850点」という数値を英語力の段階として解釈してもらいやすい。取得年月を加えることで、スコアの新鮮さも示せる。

複数の資格証明書が並べられたデスクのイメージ
Certificationsセクションに置く場合はIIBCの発行機関名を添えると信頼性が上がる

段階表現とTOEICスコアの対応目安

自分がどの段階表現を選ぶべきか判断するために、TOEIC L&Rスコア(990点満点)との対応目安を整理する。これはLinkedInの標準的な語学レベル区分をTOEICスコアと照合したものだ。

段階表現 TOEIC L&R目安 使う場面の目安
Elementary proficiency 〜400点 基礎的な語彙・表現のみ対応可能
Limited working proficiency 400〜600点 定型業務での英語使用は可能
Professional working proficiency 600〜800点 業務全般での英語使用に支障がない
Full professional proficiency 800〜900点 複雑なビジネス英語を不自由なく扱える
Native or bilingual proficiency 940点以上(参考) 母語話者同等またはバイリンガル水準

「Professional working」と「Full professional」の境界にあたる800点付近のスコアは、どちらの表現を使うか悩みやすい。800〜850点の場合はFull professionalを自称してもスコアがそれを裏付けるため問題ない。ただし面接で英語が出てこない場合は逆に印象が悪化するリスクがある点に注意が必要だ。

CVでTOEICスコアが伝わらなくなる3つの落とし穴

実際の英文CVでよくある失敗パターンとその対策をまとめる。

  1. 「out of 990」を省略する — 米国・欧州の採用担当者にとってTOEICの最高点が990点であることは自明ではない。スコアだけ書いても「850点 / 1000点?それとも / 1200点?」という混乱が生じる。必ず補足する
  2. 「TOEIC」とだけ書いて試験名を省略する — フルネーム "TOEIC Listening & Reading Test" または略称 "TOEIC L&R" を使う。「TOEIC Speaking & Writing」と混同される可能性もある
  3. 発行機関(IIBC)を省略する — Certificationsセクションに置く場合は "Issuing Organization: IIBC (Institute for International Business Communication)" を記載すると、試験の権威性が補強される
外資系企業の面接シーンのイメージ
CVのスコア記載は面接の入口に過ぎない。スコアが高いほど、面接での英語実演への期待値も上がる

LinkedInプロフィールへの記載形式

LinkedInの「Licenses & Certifications」セクションにTOEICスコアを追加する場合、以下の形式が世界中の採用担当者に伝わりやすい。

  • Name: TOEIC Listening & Reading Test
  • Issuing Organization: IIBC (Institute for International Business Communication)
  • Issue Date: 取得月・年(例: April 2025)
  • Description: Score: 850/990

TOEICの認知度はアジア太平洋地域では高いが、米国・欧州ではまだ低い地域もある。IIBCのフルネームを記載しておくことで、試験の運営主体が明確になる。LinkedInプロフィールは採用担当者が検索でたどり着くため、スコアだけでなく「/990」という最高点の補足が特に重要だ。

国際ビジネスの会議で英語を使うグローバルチームのイメージ
グローバルチームとの協業を想定した採用では、TOEICスコアの「文脈」をCVとLinkedIn両方で補足することが英語力アピールの起点になる

TOEICスコアはあくまで入口 — 面接での英語実演が評価を決める

TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの入力系スキルのみを測定する。スピーキング・ライティングは別テスト(TOEIC S&W)で測定される。このため、CV上の850点が「英語で話せる」の証明にはならない点を採用担当者も理解している。

外資系・グローバル企業の採用プロセスでは、CVのTOEICスコアはあくまでスクリーニング段階の指標だ。700点台のスコアでも面接での英語運用が流暢であれば評価が覆ることがある一方、850点と書いていても面接で英語が出てこない場合は「スコアと実力が乖離している」と判断される。CVへの記載は英語実演の準備と並行して進めることが重要だ。

英文でのスコア証明書が必要な場合はTOEIC英文スコア証明書の取得方法を参照してほしい。TOEICスコアが日本の職場・転職でどう評価されるかについては日本の職場でのTOEICスコアの影響、スコアアップに向けた学習設計全体はTOEIC勉強法完全ガイドを参照してほしい。

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