
攻略のコツ
TOEICスコアの英文履歴書(CV)記載方法 — 正しい書き方
外資系企業への応募や海外就職を目指すとき、英文履歴書(CVまたはResume)にTOEICスコアをどう記載すればよいか迷う人は多い。日本語の履歴書では「TOEIC 850点」と書けば十分だが、英語で記載する場合はスコアの文脈・形式・記載場所の設計が必要になる。
英文履歴書でのTOEICの位置づけ
英文CVにおいて、TOEICスコアは通常「Skills」「Language Proficiency」「Certifications」などのセクションに記載する。日本の就活文化でよく使われる「語学・資格欄」に相当するセクションだ。
注意点として、TOEICは英語圏(米国・英国・オーストラリア等)では知名度が限られており、採用担当者が「TOEIC」という名前だけでは評価基準を理解できないことがある。このため、スコアだけでなくスコールの最大値・試験の性質を補足することが重要だ。
基本的な記載フォーマット
TOEICスコアを英文CVに記載する際の基本形式は次のとおりだ。
最もシンプルな形式
TOEIC Listening & Reading: 850 (out of 990)
「out of 990」という補足を加えることで、採用担当者がスコールの上限を知らなくても評価できるようになる。これは英文CVの世界標準的な書き方だ。
Listening・Reading の内訳を加える形式
TOEIC L&R: 850 (Listening: 445 / Reading: 405) — out of 990
内訳を記載することで、Listeningが特に強い(または弱い)というプロフィールが伝わる。Listening寄りのポジション(カスタマーサポート・電話営業等)であれば内訳の記載は加点材料になる。
取得年月を加える形式
TOEIC L&R: 850 (out of 990), achieved April 2025
スコアの新鮮さを示すために取得年月を加える。提出先が「直近2年以内のスコア」を求めている場合は特に有効だ。
Language Proficiency セクションでの記載例
CVのLanguage Proficiencyセクション全体の記載例を示す。
Languages
Japanese: Native
English: Professional working proficiency (TOEIC L&R 850/990, April 2025)
ここで使っている「Professional working proficiency」はLinkedInのプロフィールでも標準的に使われる英語力の段階表現であり、採用担当者に伝わりやすい。
| 英語力の段階表現 | TOEIC L&R目安 | 適切な場面 |
|---|---|---|
| Elementary proficiency | 〜400点 | 基礎的な語彙・表現のみ理解できる |
| Limited working proficiency | 400〜600点 | 定型業務での英語使用は可能 |
| Professional working proficiency | 600〜800点 | 業務での英語使用に支障がない |
| Full professional proficiency | 800〜900点 | 複雑なビジネス英語を不自由なく使える |
| Native or bilingual proficiency | 940点以上(参考) | 母語話者同等またはバイリンガル水準 |
Listening/Reading 内訳を記載すべき場面・不要な場面
内訳を記載したほうがよい場面
- 電話・会議・プレゼンでの英語使用がメインのポジション(Listeningスコアが高い場合)
- 英文資料の作成・契約書読解がメインのポジション(Readingスコアが高い場合)
- Listeningが特に高く(480点台等)、職種へのマッチングをアピールしたい場合
内訳を省略したほうがよい場面
- Listeningスコアが著しく低く(例: L: 300 / R: 500)、バランスの悪さが際立つ場合
- CVのスペースが限られており、シンプルさを重視する場合
- 採用担当者が日本語・英語のバイリンガルで、日本のTOEIC制度を熟知している場合
外資系・グローバル企業の採用担当者が何を見るか
外資系企業の人事担当者(特に海外本社からの採用プロセス)がTOEICスコアを見るとき、スコアそのものと同じくらい重視するのが「面接での実際の英語使用能力」だ。
つまり、CVにTOEIC 850と書いていても、面接で英語が出てこない場合は「スコアと実力が一致しない」と判断される。逆に、スコアが700点台でも面接での英語運用が流暢であれば評価が覆ることも多い。
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの入力系スキルのみを測定するテストであり、スピーキング・ライティングは別テスト(TOEIC S&W)で測定される。CVにTOEIC L&Rスコアを記載する際は「聴く・読むスキルの客観指標」としての位置づけを意識し、面接での英語実演と組み合わせてアピールするのが最も効果的だ。
LinkedInプロフィールへの記載
LinkedInの「Licenses & Certifications」セクションにTOEICスコアを追加する場合の形式は次のとおりだ。
- Name: TOEIC Listening & Reading Test
- Issuing Organization: IIBC (Institute for International Business Communication)
- Issue Date: 取得月・年
- Description: Score: 850/990
LinkedInは世界中の採用担当者が閲覧するプラットフォームのため、IIBCのフルネームを記載しておくと認知度の低い地域の担当者にも伝わりやすい。
英文でのスコア証明書が必要な場合はTOEIC英文スコア証明書の取得方法を参照してほしい。TOEICスコアが日本の職場でどう評価されるかについては日本の職場でのTOEICスコアの影響も合わせて参照してほしい。
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