
TOEICスコアの履歴書の書き方|和文履歴書・英文CV・LinkedInの正しい表記
この記事のまとめ
- 和文の履歴書は「試験名・スコア・受験年月」の3点セット。例: 資格欄に「TOEIC Listening & Reading Test スコア730点(2026年9月受験)」。「合格」「取得」ではなく「スコア」と書く。
- 英文CVは満点を添える。例: 「TOEIC Listening & Reading: 850 (out of 990)」。海外の採用担当者はTOEICの満点を知らないことが多い。
- 書く目安は600点以上。日本の受験者平均が561点(IIBC 2023 Report on Test Takers Worldwide)なので、600点で「平均より上」の証明になる。500点台は姿勢のアピールにはなるが英語力の証明としては弱い。
- 提出先の多くが「2年以内」を条件にする。IIBCの公式認定証の再発行も試験日から2年以内なので、古いスコアは受け直す。
履歴書の資格欄に「TOEIC 730点」とだけ書く応募者は多い。採用担当者が確認したいのは、どの試験か(L&RかS&Wか)、何点か、いつ受けたかの3点で、1つ欠けると英語力の客観的な証明として機能しにくい。英文CVではさらに、満点が990点であることを添えないと、海外の採用担当者には「高いのか低いのか」すら伝わらない。前半で和文の履歴書・職務経歴書、後半で英文CVとLinkedInの書き方を整理する。

和文の履歴書: 試験名・スコア・受験年月の3点セットで書く
試験の正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test」(略称 L&R)。TOEICには L&R と S&W(スピーキング・ライティング)があり、「TOEIC」とだけ書くと種類が判別できない。TOEICは合否のない試験なので「730点合格」「730点取得」は不正確で、「スコア730点」と書く。受験年月は採用側が「2年以内」を確認するために必要になる。
| 記載のポイント | 正しい書き方 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 試験名 | TOEIC Listening & Reading Test(または TOEIC L&R) | 「TOEIC」だけ(S&W と区別できない) |
| スコアの表現 | スコア730点 | 730点合格・730点取得(合否のない試験) |
| 受験年月 | (2026年9月受験)と明記 | 年月の記載なし |
| 記入欄 | 資格・免許欄。IPテストなら「TOEIC L&R IPテスト」と区別する | 自己PR欄にだけ書く |
資格欄への記載例は「TOEIC Listening & Reading Test スコア730点(2026年9月受験)」。IPテスト(団体受験)のスコアは公式認定証が出ないので、提出先が公開テストを指定している場合は使えない。IPと公開テストの違いはTOEIC IPテストとはで確認できる。
何点から書くか: 600点が「平均より上」の最初のライン
「何点から書けるか」に決まりはないが、判断の基準になる数字はある。IIBCの「2023 Report on Test Takers Worldwide」によると、日本の受験者の平均スコアは561点。600点はこの平均を約39点上回り、日系企業で「英語力あり」と読まれ始める最初のラインになる。
| スコア | 記載の目安と読まれ方 |
|---|---|
| 500点未満 | 書かないほうが無難。英語力の主張にならず、逆効果になることがある |
| 500〜595点 | 「英語に取り組んでいる」姿勢は伝わるが、英語力の証明としては弱い |
| 600〜695点 | 日本の受験者平均(561点)を超える。日系企業で記載する意義がある最低ライン |
| 700〜795点 | 多くの企業で明確なアピールになる。730点以上はIIBCの相関表でレベルBに区分される |
| 800点以上 | 外資系・商社・グローバル企業でも強みとして読まれる |
500点台で迷う場合は、書かずに「TOEIC L&R対策を継続中(2026年12月の公開テストを受験予定)」のように申込済みの予定を自己PR欄に添える方法がある。空白期間からの再就職では、何年も前の高スコアより直近の受験予定のほうが学習の継続を示せる。平均点とスコア帯の読み方はTOEICのスコア分布と平均点に詳しい。

職務経歴書: スコアと「英語を使った業務」を並べて書く
職務経歴書ではスコア単体より、どの業務で英語を使ったかとセットで書くほうが読まれる。「海外拠点との英語メールのやり取りを担当。TOEIC L&R スコア750点(2026年受験)」「英語の技術仕様書を読んで日本語資料に落とす業務を担当。TOEIC L&R スコア720点(2025年受験)」のように、業務との接点を先に置いてスコアを後ろに添える。面接でも「何点か」より「どんな業務で使えるか」を話せると評価が変わる。
英文CV: 満点を添え、置く場所はLanguages か Certifications
英文CVでは「out of 990」または「/990」の補足が必須だ。TOEICは英語圏では広く知られていないため、スコアだけ並べても採用担当者は基準を持てない。置く場所は、語学力を職種要件として見せたいなら Languages(Language Proficiency)、資格証明として扱うなら Certifications で、取得年月と発行機関を添える。
パターン1: 合計点のみ
TOEIC Listening & Reading: 850 (out of 990)
1ページに収めることが求められる米国系のResume形式向き。
パターン2: リスニング・リーディングの内訳つき
TOEIC L&R: 850 (Listening: 445 / Reading: 405, out of 990)
電話対応や会議が多い職種で、リスニングが高いときに効く。逆にリスニングが著しく低いときはバランスの悪さが目立つので合計点だけにする。
パターン3: Languages セクションに段階表現とセットで
Languages
Japanese: Native
English: Professional working proficiency
(TOEIC L&R 850/990, September 2026)
「Professional working proficiency」はLinkedInのプロフィールでも使われる語学力の段階表現で、数値を英語力の段階として読んでもらいやすい。段階表現とTOEICスコアの対応は下の表が編集部の目安になる(LinkedInやIIBCが対応表を公表しているわけではない)。
| 段階表現 | TOEIC L&Rの目安(編集部) | 使う場面 |
|---|---|---|
| Elementary proficiency | 〜400点 | 基礎的な語彙・表現のみ |
| Limited working proficiency | 400〜600点 | 定型業務での英語使用 |
| Professional working proficiency | 600〜800点 | 業務全般で英語を使う |
| Full professional proficiency | 800〜900点 | 複雑なビジネス英語を扱う |
| Native or bilingual proficiency | 940点以上(参考) | 母語話者同等 |
800点付近はどちらの表現にするか迷いやすい。800〜850点ならFull professionalを名乗ってもスコアが裏付けるが、面接で英語が出てこないと逆に印象を落とす。CVの表現は面接での英語実演の準備とセットで決める。

英文CVで伝わらなくなる3つの落とし穴
1つ目は「out of 990」を省くこと。米国・欧州の採用担当者にとって満点が990点であることは自明ではない。2つ目は試験名を「TOEIC」だけにすること。「TOEIC Listening & Reading Test」か「TOEIC L&R」と書き、Speaking & Writingと混同されないようにする。3つ目は発行機関を省くこと。Certificationsに置くなら「Issuing Organization: IIBC (Institute for International Business Communication)」まで書くと、試験の運営主体が明確になる。
LinkedIn: Licenses & Certifications に「Score: 850/990」で載せる
LinkedInの「Licenses & Certifications」に追加する場合は、Name に「TOEIC Listening & Reading Test」、Issuing Organization に「IIBC (Institute for International Business Communication)」、Issue Date に取得月・年、Description に「Score: 850/990」と入れる。採用担当者は検索でプロフィールにたどり着くので、ここでも「/990」の補足がいちばん効く。
古いスコアは書けるが、2年を超えたら受け直す
TOEICスコア自体にIIBCが定める有効期限はない。ただし企業・大学院の多くが「2年以内」(機関によっては「5年以内」)のスコアだけを受け付けており、IIBCの公式認定証も試験日から2年を超えると再発行できない。転職活動が長引く可能性があるなら、取得時期を意識して受け直す。有効期限の扱いはTOEICスコアの有効期限ガイド、認定証が届く時期はスコア通知・認定証の届く時期にまとめてある。
スピーキングを証明したい職種では L&R に加えて S&W を書く選択肢があり、違いはTOEIC L&RとS&Wの違いで確認できる。書ける点数にまだ届いていない人は、約8分のスコア診断で現在地を測ってから、TOEICとは何かの受験手続きの節に進むとよい。
この記事に関するよくある質問
Q. 和文の履歴書にTOEICスコアはどう書けばいいですか?
A. 資格・免許欄に「TOEIC Listening & Reading Test スコア730点(2026年9月受験)」のように、試験名・スコア・受験年月の3点セットで書きます。TOEICには合否がないので「合格」「取得」ではなく「スコア」と書き、S&Wと区別するために L&R を添えます。
Q. 履歴書に書くTOEICスコアは何点以上が目安ですか?
A. 600点以上が目安です。IIBCの2023 Report on Test Takers Worldwideによる日本の受験者平均は561点なので、600点で平均より上の証明になります。外資系・商社・グローバル企業では700〜800点以上を目指すのが現実的です。500点台は英語力の証明としては弱く、書かずに受験予定を添える方法もあります。
Q. 英文履歴書(CV)にTOEICスコアを記載する正しい形式は何ですか?
A. 「TOEIC Listening & Reading: 850 (out of 990)」のように満点を添えて書きます。TOEICは英語圏で知名度が限られるため「out of 990」の補足が重要です。取得年月を加える場合は「achieved September 2026」のように続けます。
Q. LinkedInのプロフィールにTOEICスコアを追加するにはどうすればいいですか?
A. 「Licenses & Certifications」に追加します。Name に「TOEIC Listening & Reading Test」、Issuing Organization に「IIBC (Institute for International Business Communication)」、Description に「Score: 850/990」と書くと、海外の採用担当者にも伝わります。
Q. 履歴書に書くTOEICスコアの取得年が古くても問題ありませんか?
A. TOEICスコアにIIBCが定める有効期限はありませんが、提出先の多くが「取得から2年以内」を条件にしており、IIBCの公式認定証も試験日から2年を超えると再発行できません。2年以上前のスコアは受け直して新しいスコアを取ることを勧めます。
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