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TOEIC Part7の計算問題は全体の約7% — Scordia収録50問の典型パターンと数字スキャン術
Part7の計算問題は本文を隅々まで読む必要はない。求められる数字が本文のどこに書かれているかを素早く見つけ、必要な演算を1〜2回行うだけで正答できる問題がほとんどだ。この「数字スキャン → 演算 → 選択肢と照合」という処理を速くすることが、計算問題の得点率を上げる核心だ。
Scordiaに収録されているPart7問題750問のうち、計算問題(calculationタグ)は50問(約6.7%)だ。見落としがちだが、本番でも同程度の割合で出題される。
出典: Scordia収録Part7問題750問のタグ別集計より(2026年4月時点)。calculationタグは50問、全体の約6.7%。
計算問題の3つの典型パターン
Scordiaの50問を分類すると、以下の3パターンがほぼすべてを占める。
| パターン | 問われること | 演算の種類 |
|---|---|---|
| 合計金額の計算 | 複数の商品・サービスを合計するといくらか | 足し算(場合によって割引の減算も含む) |
| 割引後の価格 | 定価から割引率・割引額を適用した後の価格 | 掛け算(×0.8など)または引き算 |
| 期間・日数の計算 | サービス開始日・期限・所要日数の把握 | 引き算(期間の長さを求める) |
数字スキャン術 — 本文を全部読まない方法
計算問題の設問は "How much will Mr. Smith pay for..." や "What is the total cost of..." のように、金額や数量を問う形式が明確だ。設問を読んだ時点で「計算問題だ」と判定し、以下の手順に切り替える。
-
設問から「何の数字を求めるか」を把握する
"total cost"(合計金額)、"after the discount"(割引後)、"how many days"(期間)などのキーワードを確認する。何を計算すればよいかが決まる。 -
本文の数字($記号・%・日付・数量)だけを目で追う
プレーンテキスト部分は読まず、数字が書かれている行だけに視線を向ける。本文に数字が少ない場合は30秒以内にすべて把握できる。 -
条件を確認してから演算する
割引が「最初の注文のみ」「合計$100以上で適用」など条件付きの場合がある。設問の主語(Mr. Smithの条件は何か)と照合した上で計算する。 -
選択肢の数字と照合して終了
計算結果が選択肢の1つと一致すれば正解だ。一致しない場合は計算条件(税込/税抜、適用可否)を見直す。
複数文書(double / triple passage)での情報統合
Part7後半の複数文書問題では、計算に必要な数字が2〜3つの文書に分散して書かれているケースがある。例えば「注文書に数量と単価が書いてあり、請求書に割引条件が書いてある」という形式だ。
このタイプへの対応手順は次のとおりだ。
- 設問で「どの文書の情報が必要か」を特定する("according to the order form"などのヒントがある場合も)
- 各文書から数字を拾い出してメモする(単価・数量・割引率をそれぞれ把握する)
- 文書をまたいで演算する(単価×数量 → 合計 → 割引適用 → 税処理の順)
ひっかけパターン — 税込/税抜と「割引適用前」の数字
計算問題の誤答で最も多いのは、選択肢に「割引前の正価」や「税抜価格」が紛れているパターンだ。本文にある数字をそのまま選択肢と照合すると一致してしまうが、それは割引や税を考慮する前の数字であることが多い。
典型的なひっかけの構造(展開して確認)
割引適用前の正価がひっかけ選択肢として並ぶケース
本文に "$200 per unit (15% discount for orders of 10 or more)" と書いてあり、設問が "How much will the customer pay for 12 units?" の場合、本文の "$200" をそのまま使って "$2,400" を選ぶと誤答になる。正解は $200 × 0.85 × 12 = $2,040 だ。選択肢に "$2,400" が並んでいることが多く、注意が必要だ。
税抜/税込の混同
本文に "Price: $180 (tax not included) / Tax rate: 10%" と書いてある場合、設問が "What is the total amount due?" なら $180 + $18 = $198 が正解だ。$180 と $18 が誤答選択肢として並ぶことが多い。
計算問題は英語力より「設問の条件を正確に読む」精度が問われる。Scordiaの50問を使って、数字スキャンと条件確認のスピードを上げることが得点率向上の近道だ。
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