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語彙・単語

TOEIC 多義語5語【address他】文脈別の使い分け方

TOEIC のビジネス文書に頻出する多義語は、単語帳で「住所」「料金」と覚えた語が本番で別の意味として使われ、読解の流れを断ち切る。特に Part7 では1語の意味誤認が段落全体の把握を狂わせることがある。

address / account / charge / issue / terms の5語は、いずれも学習者が最初に覚えた意味以外の用法でTOEICに登場する頻度が高い。各語の意味の構造を整理し、ビジネス文脈ごとの読み替えルールを固めることが、語彙問題と読解問題の両方に効く。同じ語根から広がる派生語の体系については派生語ファミリー学習法を合わせて参照すると効率よく定着できる。

辞書と単語帳が開かれた学習デスク
多義語は辞書で最初に見た意味が最優先として記憶に残る。ビジネス文脈での優先順位に書き換える意識が必要だ

address — 4用法と Part5 での品詞誤認パターン

意味 品詞 ビジネス文書の例文
住所 名詞 Please update your address in our system.
問題・課題に対処する 動詞 We need to address the supply chain issues immediately.
(人・組織に向けて)書き送る/話しかける 動詞 The letter was addressed to the HR department.
講演・演説 名詞 The CEO delivered an address at the annual conference.

Part5 で「address the concerns raised by customers」の address を名詞と誤認して品詞問題を間違えるパターンがある。文中で address の前に「to / must / will」等の助動詞・to 不定詞マーカーがあれば動詞用法だ。「address + 名詞句(目的語)」の構造を確認することで、名詞か動詞かをすぐ判別できる。

例題

The committee met to ______ the safety concerns raised by employees.

  1. address
  2. arrive
  3. respond
  4. reply
解答・解説を見る

正解: (A) address

address は「(問題・課題に)対処する」という他動詞で、目的語 "the safety concerns" を直接取れる。"address the concerns" で「懸念に対処する」となり文意が通る。(C) respond と (D) reply は自動詞で目的語の前に to が必要(respond to / reply to)なため不可。(B) arrive も自動詞で意味も合わない。多義語 address の「住所」ではなく動詞「対処する」を問う典型問題。

TOEIC単語帳とノートが並ぶ学習デスク
多義語は意味の列挙より「どのビジネス場面でその意味が出るか」を紐付けて整理すると定着が速い

account — 口座・顧客・割合を「占める」の3方向

account は名詞・動詞ともに複数の意味を持つ。ビジネス文書では「取引口座」「取引先(得意先)」「説明する」「占める」の4意味が頻出だ。

account の4用法と見分け方

1. 口座(名詞)
Please check your account balance before proceeding. — 銀行・顧客口座の文脈で使う。

2. 取引先・顧客(名詞)
Our team manages several key accounts in the Asia-Pacific region. — 得意先・顧客企業を指す。

3. 説明する(動詞: account for の形で)
Please account for the discrepancy in the report. — 理由・根拠を説明するよう求める。

4. 占める(動詞: account for の形で)
Online sales account for 40% of our total revenue. — 全体の割合を示す。

判別ポイント: account for が「占める」か「説明する」かは、後ろに数値・割合が来るか(占める)、状況・不一致が来るか(説明する)で区別できる。

account for(占める)は Part7 の数値文脈で頻出だ。「online sales account for 30%」のような割合表現に慣れておくと、本文スキャン時に素早く把握できる。多義語を含む語彙の言い換えは Part7 のパラフレーズ解法とも関わるため、Part7パラフレーズ解法で同義語の照合練習を合わせて行うと読解精度が上がる。

charge — 料金・請求・担当・充電の4義

charge はビジネス文書で特に多義的に使われる語だ。

  • 料金・手数料(名詞): There is no charge for the first consultation. — 費用ゼロを案内する。
  • 請求する(動詞): We will charge the amount to your credit card. — 支払いを請求する。
  • 担当・責任(名詞: in charge of の形): Who is in charge of the logistics team? — 責任者を問う頻出パターン。
  • 充電する(動詞): Please charge your device before the meeting. — 機器の充電を指示する(IT関連の文書で登場)。

issue と terms — 動詞用法と連語を見落としやすい2語

issue は「問題」(名詞)として最もよく知られているが、「発行する・配布する」(動詞)という用法がビジネス文書で頻繁に出る。「The company issued a statement」(声明を発表した)・「Tickets will be issued at the venue」(会場で配布される)のように、何かを公式に出すという動詞として使われる。

terms は「条件・条項」という意味でビジネス文書に多く登場する。「under the terms of the contract(契約条件のもとで)」・「payment terms(支払い条件)」・「come to terms with(受け入れる・折り合いをつける)」という連語を押さえておくと、Part7 の契約書・通知文の読解で迷わなくなる。

英語の語根・語彙を書いた手書きノートのイメージ
issue / terms のような連語は、文書の種類(契約書・案内文・プレスリリース)と組み合わせて記憶すると文脈判断が速くなる

5語に共通する学習の優先順位の組み替え方

  1. 最初に覚えた意味ではなく「ビジネス文書で最もよく使われる意味」を1番目に置き直す — address なら「対処する」を最優先、account for なら「占める/説明する」を先に。単語帳を見返すときに、ビジネス用法に付箋や印をつけて優先度を可視化するのが効果的だ。
  2. 連語(collocation)でセット記憶する — in charge of / account for / issue a statement / on good terms のように、フレーズ単位で頭に入れると、文脈判断に余分な処理が不要になる。
  3. Part7 の文書の中で遭遇したときにメモする — 解説を読んで意味を確認するだけでなく、「何の文書で・どの文脈で使われたか」を記録するとビジネス文脈の感覚が身に付く。同じ語を異なる文書タイプ(メール/報告書/告知文)で複数回見ることで、用法の振れ幅が実感できる。
フラッシュカードと単語帳が並んだ学習テーブル
フラッシュカードに連語(account for / in charge of)ごとまとめて書くと、意味の切り替えを本番速度で実行する訓練になる

多義語の習得は単語帳の暗記より文脈の中での反復が効果的だ。Scordia 中級語彙一覧では各語に例文が付いており、文脈込みで意味を確認できる。語彙の難易度別分布を把握してから優先順位をつけたい場合は語彙3レベル記事中上級語彙分布記事も参照してほしい。address や charge が Part5 の品詞問題として出題されるときはPart5 語彙問題 vs 文法問題の記事で解法の枠組みを確認しておくとよい。

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