
TOEIC Part2は短い発話に対して最も適切な応答を3択から選ぶ問題だ。全25問(公式試験)のうちどのタイプが多いかを把握しておくと、聴き取るべきポイントが絞れる。
ScordiaにはPart2問題が205問収録されている。以下の割合は収録問題の設問タイプ分析に基づく参考値だ(タグ別集計が行えないため、割合は概算値として示す)。
出典: Scordia収録Part2リスニング問題205問より(2026年6月時点)。タイプ別割合は問題傾向の目安。
質問タイプ別の集計結果
| 質問タイプ | 割合(参考値) | 割合 | 概要 |
|---|---|---|---|
| YN疑問文(Yes/No question) | 52問 | 35% | Are you / Do you / Did he など |
| WH疑問文 | 50問 | 33% | Who / What / When / Where / Why / How など |
| 平叙文(Statement) | 28問 | 19% | 「〜だよ」「〜が起きた」など疑問ではない発話 |
| その他(選択疑問・依頼など) | 18問 | 12% | Would you prefer A or B? / Could you 〜? など |
| タグ疑問文 | 2問 | 1% | 〜, isn't it? / 〜, don't you? など |
YN疑問文(35%)とWH疑問文(33%)の2タイプで合計68%を占める。この2タイプの応答パターンを理解しておくだけで、3問に2問は対策が効いてくる。
WH疑問文の解法 — 冒頭の疑問詞で聴き取るポイントが変わる
WH疑問文は冒頭の疑問詞が解答の方向性を決める。疑問詞ごとに応答に含まれるべき情報が異なるため、最初の単語を取りこぼすと正解を選ぶ根拠が崩れる。
| 疑問詞 | 正解に含まれる情報 | 応答例 |
|---|---|---|
| Who | 人物・役割 | Mr. Tanaka / the sales team |
| What | 物・行為・内容 | the report / a new policy |
| When | 時間・日時 | tomorrow / at 3 p.m. |
| Where | 場所 | in the conference room / at the front desk |
| Why | 理由 | because / due to / for |
| How | 方法・程度・状態 | by email / quite well / not yet |
| How many / much | 数量・金額 | three / about fifty dollars |
ひっかけとして、疑問詞と同じ発音の単語を含む誤答が選択肢に紛れることがある。例えばWhere(どこ)に対して「We'll hold the event there.」というwhere / thereの音の類似を利用した誤答が典型だ。音で反応せず、意味で選ぶことが鉄則だ。こうした罠のパターン全体はPart2の紛らわしい誤答パターンでまとめて確認できる。
YN疑問文の解法 — Yes/Noとは限らない正解
YN疑問文に対してYesまたはNoで答えるのが基本だが、TOEICでは間接的な応答が正解になるケースが頻出だ。これがPart2を難しくしている主な要因の一つだ。
- 直接応答(Yes/Noあり): "Are you joining the meeting?" → "Yes, I'll be there at two."
- 間接応答(Yes/Noなし): "Are you joining the meeting?" → "I haven't received the agenda yet." (予定が未定であることを間接的に示す)
- 確認返し: "Are you joining the meeting?" → "Which meeting are you referring to?" (どの会議かを確認する)
YN疑問文の選択肢を見たとき「Yes / No がない = 誤答」と判断するのは誤りだ。間接応答が正解になるパターンを想定して聴くことが重要だ。間接応答のバリエーションはPart2の間接応答パターン集でより詳しく整理している。
平叙文の解法 — 応答の方向性が読めない問題タイプ
平叙文(疑問文でない発話)への応答はYN疑問文やWH疑問文と異なり、正解の方向性が冒頭で決まらない。「相手の発言に対して自然に返せるか」というコミュニケーション能力が問われる。
- 共感・承認: "The shipment arrived late." → "I'll look into it right away." (対処を示す)
- 追加情報提供: "We're moving to a new office next month." → "I heard it's on the fifth floor." (情報を補足する)
- 質問返し: "The client canceled the order." → "Do you know the reason?" (理由を聞き返す)
平叙文の問題は「内容をしっかり聴いて文脈に合う応答を選ぶ」という純粋なリスニング力が求められる。WH疑問文のように「疑問詞 → 答えの型」という機械的な対応策がないため、難易度が高い傾向がある。
Part2 タイプ別 対策の優先順位(Scordia集計データに基づく)
- YN疑問文(約35%) — 間接応答パターンに慣れることを優先。「Yes / No なし = 誤答」の思い込みを外す。
- WH疑問文(約33%) — 疑問詞ごとの応答の型を固める。音の類似を使ったひっかけに注意。
- 平叙文(約19%) — 文脈理解が軸。模擬練習で「どの応答が自然か」を繰り返し判断する。
- 選択疑問・依頼(約12%) — 選択疑問文(A or B?)はどちらかを選ぶか「どちらでも可」という応答が多い。依頼文(Could you 〜?)はOK/NGまたは代替案が正解パターン。
Part2の正答率を上げる最短ルートは、タイプ別の応答パターンを反射的に認識できるまで繰り返すことだ。ScordiaのPart2リスニング問題を絞り込んで練習し、タイプを意識しながら解く習慣をつけるとよい。Part2の前後のパートも合わせて確認したい場合はリスニング問題のトップから各Part別ページへ移動できる。
Part2の応答パターン習得をPart3・4の先読み戦略と組み合わせるリスニング全体の攻略は、TOEICリスニング完全攻略ガイドにまとめています。Part1(写真描写6問)・Part2(応答問題25問)を一記事で体系化したTOEIC Part1+2完全攻略ガイドもあわせて参照してください。
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Scordia編集部のコメント
Scordia編集部が複数の受験者から聞いたフィードバックでは、「YN疑問文に対してYes/Noがない選択肢が正解だと知らなかった」という声が多かった。この思い込みは特に600点未満の学習者に顕著で、間接応答パターンへの慣れ不足が原因の一つとなっている。演習でYN疑問文にあえて「Yes/Noなしの応答」だけを集めた練習をすると、この誤答パターンを短期間で修正しやすい。