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リスニング

Part2で正答率が下がる3つの落とし穴|罠・間接応答・時制ずれ

TOEIC Part2は、1つの発話(質問または発言)に対して3つの応答選択肢(A・B・C)の中から最も適切なものを選ぶ形式だ。音声は1回しか流れず、問題文も選択肢も印刷されていない。

正解を「見つける」より、誤答を「除外する」発想が Part2 では効果的だ。そのためには、誤答が使う引っかけパターンを事前に知っておくことが有効になる。

Scordia収録のPart2問題を分析すると、誤答選択肢の引っかけ手法には共通したパターンが存在する。頻出の3パターンを解説する。

出典: Scordia収録Part2問題の分析(2026年4月時点)

パターン1 — 質問と同じ単語が含まれる選択肢は罠が多い

Part2の誤答選択肢で最も多く使われる手法が「質問に含まれる単語をそのまま選択肢に入れる」というものだ。正答の選び方を「除外」の観点からさらに深めたい場合はPart2間接応答パターンの解法も参照してほしい。

例えば、質問が 「Where is the meeting room?」 だった場合、誤答選択肢に 「The meeting starts at 3 p.m.」 のように「meeting」という同じ単語を入れて、聞き取れた単語と合致するように見せかける。

音声を完全に聞き取れない状況で、知っている単語が聞こえた瞬間に「これかも」と飛びつく判断が起きやすい。これがパターン1の罠だ。

質問 罠の選択肢(誤答) なぜ罠か
Where is the report? I'll finish the report soon. 「report」が共通しているが、場所への回答になっていない。
When does the train leave? The train is very crowded today. 「train」が共通しているが、時刻への回答になっていない。

対処法:質問が「Where / When / Who / Why / How」のどれかを最初に聞き取り、それに対応する応答かどうかを判断軸にする。単語の一致は判断基準にしない。

例題(Part2・同じ単語の罠)

質問と応答はすべて音声のみ。最も適切な応答を選ぶ。
Q: Where did you put the marketing report?

  1. The report was very detailed.
  2. It's on the shared drive.
  3. We'll report it tomorrow.
解答・解説を見る

正解: (B) It's on the shared drive.

質問は Where(場所)。場所を答えている (B) が正解。(A) は質問と同じ report を含むが「報告書は詳細だった」と内容を述べるだけで場所に答えていない。(C) も report を含むが時制も意味も場所への応答になっていない。聞き取れた単語(report)への反射ではなく、疑問詞 Where に対応しているかで判断する。

パターン2 — Yes/No疑問文へのYes/No以外の応答

「Is the store open on weekends?」のようなYes/No疑問文に対して、正答が「Yes, it is」や「No, it's closed」でないケースがPart2では頻繁に出る。

正答の例:

  • 「I'm not sure. You should check the website.」(わからない、という応答)
  • 「It depends on the season.」(状況次第という応答)
  • 「Why do you ask?」(質問で返す応答)

誤答の側がYes/Noで返してくる場合、内容が微妙にずれていることが多い。「Yes」から始まるからといって正解とは限らない。

対処法:Yes/Noの後ろの内容まで聞く。「Yes, it opens at 10」のように文脈が成立しているかを確認する。

パターン3 — 時制のずれ(過去の質問に未来の応答、など)

質問の時制と応答の時制がずれている選択肢は誤答になる。

質問(時制) 時制がずれた誤答 正答の例
Did you attend the seminar? (過去) I'll attend it next time. (未来) Yes, I found it very useful. (過去)
Has the package arrived? (現在完了) I'm sending it tomorrow. (未来) Not yet. I'll check with the courier. (現在〜近未来)

時制のずれは特に疲れてきた後半の問題で見落としやすい。動詞の形(did / has / will など)を意識的に聞き取る訓練が有効だ。

例題(Part2・時制のずれ)

質問と応答はすべて音声のみ。最も適切な応答を選ぶ。
Q: Did you finish the budget review yesterday?

  1. I'll start it next week.
  2. Yes, I sent it to the manager last night.
  3. The budget is quite large.
解答・解説を見る

正解: (B) Yes, I sent it to the manager last night.

質問は Did ... yesterday? で過去のこと。過去形で完了を示す (B) が論理的に対応する。(A) は I'll start(未来)で時制がずれているため誤り。(C) は budget という共通単語を含むが、終わったかどうかの質問に答えておらず内容がずれている。動詞の形(Did に対する過去形か)を質問と照合するのが見抜き方。

3パターンを知ったうえでの対策

この3パターンを頭に入れておくだけで、明確に誤答を除外できる問題が増える。すべてのPart2が難しいわけではなく、引っかけパターンを使った問題が「難しく見える」だけだ。

  1. 質問の疑問詞(Where/When/Who/Why/How/Yes-No)を最初に捉える
  2. 共通単語が含まれる選択肢は要注意フラグを立てて聞く
  3. 時制(動詞の形)を質問と照合する

Part2は25問出題され、正確に解ければリスニングセクションのスコアに直結する。各引っかけパターンがどの頻度で出現するかはPart2応答パターン頻度分析でデータを確認できる。引っかけパターンへの対応を意識した演習を積んでほしい。ScordiaのPart2リスニング問題では3パターンを含む実問題を反復でき、リスニングのトップからは他Partの引っかけ対策にも進める。

Part2の引っかけ対策を、Part1・3・4と連動させたリスニング全体の攻略法はTOEICリスニング完全攻略ガイドにまとめています。Part1・Part2の消去法・引っかけパターン・質問タイプ分類を一記事で体系化したTOEIC Part1+2完全攻略ガイドもあわせて参照してください。

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編集部の見解

「質問と同じ単語を含む選択肢は罠が多い」というパターンは、Scordia編集部がPart2の問題を分析した際に最も典型的な誤答誘因として確認された。特に英語の聴き取りが不安定な学習者ほど、聞こえた単語に飛びつく反応をしやすい。この傾向を自覚している学習者は、問題を解くときに「聞こえた単語と一致する選択肢はあえて疑う」という逆の意識で臨むと誤答率が下がる。演習を重ねることで、音への反射的な反応ではなく意味に基づく判断が自然になっていく。

ScordiaのPart2演習で実践する

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