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Part2 間接応答の3パターン【例文付き】除外思考で正答を選ぶ

Part2で正答を迷う場面の多くは、「どの選択肢も質問に直接答えていない」と感じるときだ。3つの選択肢のうち2つは明らかな誤答として除外できるが、残った1つが「本当にこれでいいのか」と確信を持てない。

その感覚が生まれる原因の一つが「間接応答(indirect response)」だ。日常の英語会話では、質問に直答しない回答が自然なケースが多い。TOEICのPart2はこの現実を反映しており、直接答えていないように見える選択肢が正答になる問題が一定数存在する。

Scordiaの集計より: Part2の「間接応答・迂回回答」型正答は、収録問題全体の約18〜22%を占める(2026年5月時点の編集部推計)。5問に1問程度は「直答でない」正答が来ると思って臨む必要がある。

間接応答とは何か — 直答しない回答が正解になる理由

英語のビジネス会話では「質問に直接答える」よりも「関連情報を提供してから結論を示す」ことが自然な場合がある。特に以下の3ケースで間接応答が多く現れる。

ケース 質問の例 間接応答の例 なぜ正解か
不定詞型疑問文
(Would you / Could you...?)
Would you mind closing the window? Sure, no problem. 依頼への同意。YesともNoとも言わずに承諾を示す形が正答になる。
情報提供型
(Who/What/When への回答)
Who is handling the Smith account? I'm not sure — you should check with the sales team. 担当者名を答えず「知らないので確認を」と示す。情報提供として成立する。
状況報告型
(Why/How への回答)
Why hasn't the report been submitted? The team was waiting for the latest figures from accounting. 理由を「〜だから」と一言で言わず、状況を描写して理由を示す。

ケース1 — 不定詞型疑問文(Would you / Could you / Would you mind...?)

「Would you mind V-ing?」は「〜してもいいですか」という依頼の表現だが、「No, I don't mind(いいですよ)」が承諾であることに慣れていないと混乱する。

Part2での出題パターンを整理すると、依頼文への応答として以下が正答になりやすい。

  • Sure, go ahead. (もちろんどうぞ)
  • No problem at all. (全く問題ありません)
  • I'm afraid I won't be able to. (申し訳ありませんが難しいです)— 断りの場合
  • Let me check my schedule first. (スケジュールを確認してから)— 条件付き

誤答として設定されやすいのは「質問に含まれる単語を繰り返しながら内容がずれた選択肢」だ。たとえば Would you mind sending the file? に対して The file is on the shared drive は「file」という単語が共通しているが、依頼への応答として成立しない。

ケース2 — 「I'm not sure」「You should ask〜」型の情報提供型応答

Who / When / Where 疑問文への回答で、「わからない」または「別の人に聞いて」という内容が正答になるケースがある。

具体例: Who疑問文での情報提供型応答

質問: Who approved the budget changes?
誤答例A: The budget was increased last month. — 「budget」が共通しているが応答になっていない。
誤答例B: Yes, the changes look good. — Yes/No疑問文ではないのにYes応答。
正答: I believe it was the finance director, but you should confirm with him. — 「おそらく〜だが確認を」という情報提供。

「I believe」「You might want to check」「I think you should ask」のような表現が選択肢に含まれている場合、その選択肢は「直答でないが文脈として自然な情報提供」として正答になる確率が高い。

ケース3 — Why疑問文への状況描写型応答

「なぜ〜ですか」という Why 疑問文に対して、「Because〜」と直接理由を述べるのではなく、状況を描写することで理由を示す回答が正答になる場合がある。

例: Why is the conference room still unavailable?

  • 誤答: The conference will start at 2 p.m. — 「conference」が共通しているが理由ではない。
  • 正答: The previous meeting ran over time. — 直接 because を使わず、状況描写で理由を示している。

状況描写型の選択肢が出たとき、「Because」がないから不正解と判断するのは誤りだ。「この状況なら理由として成立するか」を判断基準に切り替える必要がある。

間接応答への対処法 — 除外思考を訓練する

間接応答に対応するには、「正答を探す」より「確実な誤答を除外する」ことを先行させる方が安定する。

  1. 最初の単語で疑問詞を特定する — Where/When/Who/Why/How/Would youのどれかを確認する。疑問詞によって「何を答えるべきか」のフレームが決まる。
  2. 質問と同じ単語を繰り返す選択肢は先に疑う — 同音・同単語の繰り返しは罠である可能性が高い(完全に排除はしないが、優先度を下げる)。
  3. 残った選択肢が「文脈として成立するか」を判断する — 直答でなくても、この会話の流れとして自然かどうかを確認する。

間接応答パターンを実際の音声で確認するには、ScordiaのPart2リスニング問題でスクリプト付きの設問を順に解いていく方法が有効だ。Part2の感覚を養った後はPart3Part4の会話・モノローグでも間接表現の比重が増える。

ScordiaのPart2演習で間接応答パターンを体験する

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