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文法

Part5動詞の形問題を3ステップで解く【36問分析】判別手順

Part5のverb-form問題は「文法問題」と呼ばれるが、その実態は時制・態・主述一致という3つの判断を同時に行う複合問題だ。選択肢に同じ動詞の異なる活用形(例: inform / informed / has informed / is informed)が並んでいれば、それがverb-form問題のサインだ。

Scordiaに収録されているPart5 grammar問題510問のうち、verb-formタグがついた問題は37問(7.3%)だ。頻度としては5番目に多いカテゴリで、前置詞・品詞変化・接続詞・関係代名詞に次いで出題数が多い。

出典: Scordia収録Part5 grammar問題510問のタグ別集計より(2026年6月時点)。verb-formタグは37問、全体の7.3%。

verb-form問題の正体 — 3つの判断が絡む

verb-form問題を解くには、以下の3つを文中から読み取る必要がある。

  1. 主語の単複(主述一致) — 主語が単数か複数かで動詞の形が変わる。三人称単数現在では-sが必要。
  2. 時制 — 文中の時間副詞(yesterday / recently / by next week / since)や文脈から時制を決定する。
  3. 態(能動態 vs 受動態) — 主語が動作の主体か受け手かを判断する。受け手なら「be + 過去分詞」を選ぶ。

この3ステップを順番に踏むことで、4つの選択肢を論理的に絞り込める。「なんとなくこれが正しそう」という感覚で解ける問題は少なく、判断根拠を明確にする練習が必要だ。主述一致の複雑なケース(関係節に挟まれた主語など)はPart5主述一致の判別パターンで詳しく扱っている。

例題

The new policy ______ by the board last week, and it takes effect next month.

  1. approves
  2. has approved
  3. was approved
  4. approving
解答・解説を見る

正解: (C) was approved

3ステップで絞り込む。主語 The new policy は「承認される側」なので受動態が必要(態の判断)。時間副詞 last week があるため過去時制(時制の判断)。よって「was + 過去分詞」の (C) was approved が正解。(A) approves と (B) has approved は能動態のため不可、(D) approving は動詞の活用形ではない。

選択肢の特徴と典型的な並べ方

verb-form問題の選択肢は次のパターンが多い。

選択肢の並べ方 見分けるポイント
inform / informed / informing / to inform 時制・態・to不定詞 vs 動名詞の区別
has approved / was approved / approves / will approve 時制(現在完了 vs 過去 vs 現在 vs 未来)の区別
is scheduled / schedules / scheduling / scheduled 受動態 vs 能動態 vs 分詞の区別
complete / completed / completing / to complete 動詞用法(to不定詞 vs 動名詞 vs 分詞)の区別

判別フロー — 3ステップで正答を選ぶ

以下のフローを使うと、選択肢を1〜2個ずつ脱落させながら正答に近づける。

  1. 主語を特定し、単複を確認する
    主語が "The committee" (単数扱い) なのか "The members" (複数) なのかを確認する。三人称単数で現在形なら -s が必要。主語が複数なら -s のない形を選ぶ。
  2. 時制の根拠を文中で見つける
    "last year" なら過去形、"since 2020" なら現在完了、"by Friday" なら未来完了。副詞句がなければ文脈(前後の文の時制)から判断する。
  3. 主語が動作の主体か受け手かを判断する
    主語が「〜される」立場なら受動態(be + 過去分詞)。「〜する」立場なら能動態。ビジネス文書では "be required to" "be notified of" "be scheduled for" などの受動態フレーズが頻出する。

典型的なひっかけパターン

Scordia収録の36問を確認すると、以下の誤答パターンが繰り返し登場する。

よく狙われるひっかけ3パターン(展開して確認)

1. 主語と動詞の距離が遠いケース
"The report that was submitted by all regional managers shows ..." のように、修飾節が長くて主語(The report)を忘れてしまうパターン。修飾節内の名詞(managers)に引きずられて複数形の動詞(show)を選んでしまう誤答が多い。

2. 現在完了と過去形の混同
"The company has recently announced ..." で "recently" があるにもかかわらず "announced" の単純過去形を選んでしまうパターン。"recently / already / just / since" は現在完了のシグナルと覚える。

3. 受動態と過去形の見た目上の一致
"She was informed" の "informed" は過去分詞(受動態)だが、過去形(She informed someone)と同じ形だ。前に "was" があるかどうかで能動・受動を区別する。

例題

The list of approved suppliers ______ updated by the procurement team every quarter.

  1. are
  2. is
  3. were
  4. being
解答・解説を見る

正解: (B) is

主語と動詞が離れているひっかけ。真の主語は The list(単数)で、of approved suppliers は修飾句にすぎない。直前の suppliers(複数)に引きずられて (A) are や (C) were を選ばないこと。単数主語 + 受動態(is updated)なので (B) is が正解。修飾句を外して主語の核を見抜くのが鉄則だ。

verb-form問題は1問あたり30秒以内での判断が目標だ。3ステップのフローを反射的に使えるようになるまで、Scordiaの演習で繰り返し確認してほしい。仮定法・条件文の時制判断が絡む問題はPart5仮定法・条件節の使い分けで整理しているため、verb-form対策と併せて習得しておくと難問への対応力が上がる。

verb-formを含むPart5の文法カテゴリ別対策から、Part6・Part7まで含めたリーディング全体の攻略はTOEICリーディング完全攻略ガイドで体系的にまとめています。

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編集部の見解

Scordiaの演習データを設計した際に気づいたことだが、verb-form問題で誤答が多い学習者の大半は「3ステップを順番に踏む」ことをしていない。直感で選択肢を眺めて「なんとなく has approved に見える」という選び方をしているケースが目立つ。主語から始めて時制の根拠を文中に探し、最後に態を判断するという手順を意識的に繰り返すことで、正答率は安定する傾向がある。

なお「副詞があれば時制が決まる」という理解は半分正しい。"recently" や "just" は現在完了のシグナルである場合が多いが、文脈次第で過去形と共存することもあるため、副詞だけに頼らず文全体の構造も確認することを勧める。

ScordiaのPart5文法問題でverb-formを演習する

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