
文法
TOEIC Part5の主述一致 — 主語と動詞の単複を3秒で見抜く判別ルール(Scordia収録30問)
主述一致(subject-verb agreement)は「主語が単数なら動詞に-sをつける、複数なら-sをつけない」という英語の基本ルールだ。しかしTOEIC Part5では、主語と動詞の間に長い修飾節が挟まっていたり、集合名詞が主語になっていたりと、判別に迷わせる構造が意図的に使われる。
Scordiaに収録されているPart5 grammar問題480問のうち、subject-verb-agreementタグがついた問題は30問(6.3%)だ。選択肢に "has" と "have"、または "is" と "are" が並んでいれば、それが主述一致問題のサインだ。
出典: Scordia収録Part5 grammar問題480問のタグ別集計より(2026年4月時点)。subject-verb-agreementタグは30問、全体の6.3%。
基本ルール — 三人称単数現在の-s
主述一致の核心は「三人称単数現在」の形だ。主語が「I」でも「you」でもなく、かつ単数であれば、現在形の動詞に-sをつける必要がある。
| 主語の種類 | 動詞の形(例: review) | 例文 |
|---|---|---|
| 三人称単数(He / She / It / 単数名詞) | reviews | The manager reviews the report monthly. |
| 一人称単数(I) | review | I review the report every Monday. |
| 二人称(You) | review | You review the report before submitting. |
| 複数(They / 複数名詞) | review | The team members review the report together. |
長い修飾節に隠れた主語の判別 — 3秒ルール
Part5で最も多い主述一致ひっかけは「主語の直後に長い関係節や前置詞句が続き、動詞の前に複数名詞が来る」パターンだ。
例文: "The report that was submitted by all regional managers ___ the quarterly figures."
空欄に "shows" と "show" の選択肢が並んでいるとき、直前の "managers" に引きずられて "show" を選んでしまう誤答が多い。しかし文の主語は "The report"(単数)なので正解は "shows" だ。
3秒判別ルールは次のとおりだ。
- 空欄(動詞)から左に視線を戻し、最初に見つかる名詞を見つける
- その名詞が修飾語の中の名詞かどうかを確認する(by / of / that was / which などの後ろにある名詞は修飾語の一部)
- 修飾語の外にある最初の名詞が真の主語 — その単複を確認して動詞を決める
collective noun(集合名詞)の扱い
TOEICでは team / staff / committee / board / management などの集合名詞が主語になるケースがある。日本語では「チームは〜した」と複数の人を指しているように感じるが、英語(特にアメリカ英語)では集合名詞は単数扱いが原則だ。
集合名詞の単数・複数扱い(展開して確認)
単数扱い(TOEIC = アメリカ英語基準):
The team has decided to revise the plan. (チームは計画を改訂することを決定した)
The committee is reviewing the proposal. (委員会は提案を審査中だ)
The staff was notified of the policy change. (スタッフはポリシー変更について通知された)
複数扱いになるケース(例外):
集合名詞の後ろに "of + 複数名詞" が続き、その全体を主語と解釈する場合:
A number of employees have requested flexible working hours.
※ "a number of" は複数扱い。"the number of" は単数扱い("The number of employees has increased")。
there is / there are の選択
「There _____ a meeting scheduled for tomorrow.」のように空欄に is / are が入る形式も主述一致問題の一種だ。この形式では "there" は主語ではなく、空欄の後ろに来る名詞が主語となる。
名詞が単数 → there is(または there was / there will be)
名詞が複数 → there are(または there were / there will be)
頻出ひっかけは「names / issues / reports などの複数名詞に "is" を選ばせる」パターンと、「a list of items」のように全体が単数か複数か曖昧に見えるパターンだ。"a list of" は list(単数)が主語なので there is が正解になる。
主述一致問題を解く手順
- 選択肢が "has / have" または "is / are" の組み合わせ → 主述一致問題と判定する
- 文頭から真の主語を特定する(修飾節・前置詞句を除外する)
- 主語の単複を確認し、三人称単数なら-s付きの形を選ぶ
- 集合名詞・"a number of" / "the number of" などの特殊パターンを確認する
主語と動詞の距離が遠いほど、修飾節を読み飛ばして主語を特定する速度がスコアに直結する。Scordiaの30問を使って、主語の特定を反射的にできるまで繰り返し練習することが有効だ。
関連記事
文法
TOEIC Part5の文法カテゴリ別頻出度 — Scordia収録480問を分類してみた
Scordia収録のPart5文法480問をカテゴリ別に集計。前置詞・品詞変化・接続詞・関係代名詞・動詞形の上位5カテゴリが全体の約50%を占める。学習の優先順位を数値で示す。
文法
TOEIC Part5の動詞の形問題は時制・態・主述一致の複合 — Scordia収録36問の典型パターン
Scordia収録のPart5 grammar 480問のうちverb-form(動詞の形)は36問。選択肢に同じ動詞の活用形が並ぶのが特徴で、主語の単複→時制→態の3ステップで判別する。典型的なひっかけパターンも解説する。
文法
TOEIC Part5の受動態は「be動詞 + 過去分詞」の判別と by句の有無で攻略 — Scordia収録31問
Scordia収録Part5 grammar 480問のうち受動態(passive-voice)は31問。主語が動作の受け手かを見極め、be動詞の形と過去分詞の組み合わせを選ぶ判断手順を解説する。by句が省略される頻出フレーズも整理する。