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文法

Part5 仮主語it構文と強調構文の見分け方 — 10秒で判定

「It is essential that every applicant ______ the required documents.」— この空欄に (A) submits を選んだとき、なぜ不正解になるのかを即答できるかどうか。答えは「仮主語構文の that 節では動詞の原形を使う」だが、これを知っていても強調構文と区別できていないと本番で判断が揺れる。

Scordia 収録の Part5 grammar 問題(510問超)を確認すると、仮主語・強調構文が絡む問題は正答率が低いカテゴリに入る。外形が同じ「It...that」でも構造がまったく異なるため、判定基準を持たずに解こうとすると時間を消費する。判定は2つの確認ポイントに絞れる。

文法参考書を広げた学習スペース
「It...that」の形だけで判断しない。構文の種類を先に確定させてから動詞形を選ぶ

仮主語 it 構文 — 構造と that 節の動詞形

仮主語構文では、本来の主語(to 不定詞句・that 節・動名詞句)が文末に移動し、仮の主語として it が文頭に置かれる。

パターン 例文 that 節/to 不定詞の動詞形
It is + 形容詞 + that 節 It is essential that all employees submit their reports on time. that 節の動詞は原形(仮定法現在)が原則。submit ← 三単現の s を付けない。
It is + 形容詞 + to 不定詞 It is difficult to predict the outcome accurately. to + 原形が来る。
It seems/appears + that 節 It appears that the merger will proceed as planned. that 節は通常の直説法(時制に従う)。

「It is + important / necessary / essential / vital + that...」という形では、that 節の動詞に仮定法現在(動詞の原形)を使う。三単現の s を付けた選択肢(submits, meets 等)は誤答になる。一方、「It seems / It appears」のあとの that 節は通常の時制が続くため、三単現の s が必要になるケースがある。この違いを混同しないことが重要だ。仮定法が絡む構文の判定は条件文と仮定法の見分け方と組み合わせて整理すると体系化しやすい。

英語の動詞活用表とノートが並ぶ学習デスクのイメージ
「important / essential / necessary / vital / critical」の後は that 節の動詞を原形にする。この形容詞群をセットで記憶しておくと判断が速くなる

強調構文(Cleft Sentence)— 構造と判定ポイント

強調構文は「It is + 強調したい要素 + that + 残りの文」という形で、文の中の特定の要素を強調するために使う。仮主語構文と外形は似ているが、構造がまったく異なる。

強調構文の判定手順(2ステップ)

ステップ1: "it is...that" を取り除いて残りが完全な文になるか確認する
例: It was the CEO that signed the agreement.
→ "It was...that" を外すと: the CEO signed the agreement(S + V + O が揃っている)
→ 元の文として成立する → 強調構文

ステップ2: 残りが完全な文にならなければ仮主語構文
例: It is important that all staff attend the meeting.
→ "It is...that" を外すと: important(述語のみ。文として成立しない)
→ that 節が主語の役割を担っているため文が崩れる → 仮主語構文

このステップを10秒以内に実行するのが本番での判定ルーティンになる。

例題

It was the marketing director ______ first proposed the rebranding initiative.

  1. which
  2. what
  3. who
  4. whose
解答・解説を見る

正解: (C) who

It is/was...that の形で文の一要素を強調する強調構文。"It was" を外すと "the marketing director first proposed the rebranding initiative" という完全な文になるため強調構文と判定できる。強調される要素が人(the marketing director)の場合、that の代わりに who を使える。物・場所なら that を用いる。(A) which は人を受けられず、(B) what・(D) whose は強調構文の接続には使えない。

選択肢を見比べながら問題を解く学習者のイメージ
強調構文で強調される要素が人なら who、物・場所なら that。選択肢を見る前に構文の種類を確定させる

Part5 で問われる典型パターン

Part5 で「It is...that」の形が出るとき、空欄は次のどちらかに位置することが多い。

  • 空欄が that 節の動詞 — 仮主語構文の essential/necessary 型なら原形を選ぶ。強調構文なら時制通りの形を選ぶ。
  • 空欄が it の後の形容詞・名詞 — 仮主語構文か強調構文かで品詞が変わる場合がある。

例題

It is essential that every applicant ______ the required documents before the deadline.

  1. submits
  2. submit
  3. submitted
  4. is submitting
解答・解説を見る

正解: (B) submit

「It is + essential / important / necessary / vital + that...」は仮主語構文で、that 節の動詞には仮定法現在(動詞の原形)を使う。主語 every applicant は三人称単数だが、三単現の s を付けた (A) submits は誤り。過去形 (C) submitted・進行形 (D) is submitting も仮定法現在の形ではないため不可。この形容詞群が出たら that 節は原形と判断する。

判定を間違えると動詞の形(原形 vs 三単現の s 付き vs 過去形)の選択がすべて変わる。「it is...that を取り除いたとき、残りで完全な文が作れるか」を判断してから選択肢を選ぶのが30秒以内に正確に解くための最短ルートだ。主語と動詞の形一致(三単現の s)を問う問題は主語と動詞の一致問題でまとめて対策できる。

演習段階でこの判定手順を繰り返すことで、本番での実行速度が上がる。最初はゆっくり確認し、徐々に速度を上げていく練習が実戦対応力につながる。仮主語構文は to 不定詞の問題とも関連が深いため、不定詞と動名詞の使い分けの記事と合わせて、構文の形から動詞形を選ぶ練習をPart5演習(510問超)で積んでおきたい。

文法解説テキストとメモを広げた学習デスク
仮主語構文・強調構文の両パターンを例文ごとメモして並べると、判定の差が視覚的に整理しやすくなる

文法問題全体の出題傾向と仮主語・強調構文の出題比率はScordia Part5 文法分布を参照してほしい。Part6・Part7を含めたリーディングセクション全体の学習戦略はTOEICリーディング完全攻略ガイドで体系的に整理している。

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