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商業施設の屋外で写真を撮られているビジネスパーソンのイメージ

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Part1受動態|is being と has been の違い

Part1の選択肢は4文。そのうち2〜3文が受動態を使うケースは少なくない。ところが「受動態」と一口に言っても、TOEICのPart1には少なくとも2種類の受動態が頻出する。

  • 現在進行受動: is/are being + 過去分詞(VPP)
  • 現在完了受動: has/have been + 過去分詞(VPP)

この2つは文法書では別の章で扱われるが、Part1で音声として流れたとき、瞬時に聞き分けられない受験者が多い。"being" と "been" の音が似ているからだ。聞き分けられないと、写真を見ながら選択肢の意味を正確に判断できず、誤答につながる。

Scordiaの編集部注: Part1の受動態問題は、正答に「現在進行受動」を使うケースと「現在完了受動」を使うケースがほぼ半々で出現する(Scordia収録Part1問題のうち受動態が関わる問題を手動分類した結果、編集部推計)。どちらか一方しか対策していない場合、正答率にばらつきが出やすい。

現在進行受動 — 「今まさに行われている動作」を描写する

「is being + VPP」は、その瞬間に誰かによって動作が行われている状態を描写する。Part1では写真に人物が写っていて、その人物に何らかの動作が向けられている場面で使われる。

写真の場面 正答になる選択肢例 場面のポイント
店員が棚に商品を並べている Merchandise is being arranged on the shelf. 「誰かが並べている動作の最中」
作業員が機械を修理している The equipment is being repaired by a technician. 「修理という動作が進行中」
客がスタッフに案内されている A customer is being shown to a table. 「案内されているという動作の途中」

共通するのは「写真の中で動作が途中経過にある」という点だ。動作が完結していない状態を描写するため、現在進行形を使う。

現在完了受動 — 「動作の結果として生じた状態」を描写する

「has been + VPP」は、過去に完了した動作の結果として現在の状態があることを示す。Part1では人物がいなくても使える。物の配置・設置・展示など「誰かが行った動作の結果として今こうなっている」場面で正答になりやすい。

写真の場面 正答になる選択肢例 場面のポイント
テーブルに皿やグラスが整然と並べられている The table has been set for a meal. 「セッティングが完了した状態」
壁にポスターが貼ってある A notice has been posted on the wall. 「貼る動作が終わって今貼ってある状態」
駐車場に車が止まっている A vehicle has been parked near the entrance. 「駐車という動作の結果として止まっている」

音声での聞き分けポイント — "being" vs "been"

最大の難点は音声での識別だ。"being" と "been" は発音が似ている。特に "is being" は音がつながって「イズビーイング」と聞こえ、"has been" は「ハズビーン」に近い音になる。

「is being VPP」と「has been VPP」の音声的な違い

is being photographed:
「イズ」の後に「ビーイング」— 「being」は [ˈbiːɪŋ] で、語末の [ŋ] が聞こえる。その後に過去分詞が続く。

has been photographed:
「ハズ(またはハズ弱形で "əz")」の後に「ビーン」— "been" は [biːn] で、語末が [n] で終わる。

聞き分けの目安: 助動詞部分の最後が「〜ング」に聞こえれば "is being"、「〜ン」で終われば "has been"。慣れるまでは助動詞の語尾の音に集中する。

よくある誤答パターン

Part1の受動態問題で誤答になりやすい選択肢のパターンは以下の2種類だ。

  1. 写真に写っていない動作主(agent)を含む選択肢 — "by a worker" と述べても、写真に作業員が写っていなければ誤答になる。受動態の "by 〜" 句は写真の状況と一致していなければならない。
  2. 動作の進行中か完了後かが写真と合わない選択肢 — 商品がすでに棚に整然と並んでいる写真に対して "Merchandise is being arranged." は誤り。並べる動作は終わっており、"has been arranged" が正しい。逆に動作の途中を描写した写真に "has been" を使うと、完了後の状態であるかのような表現になり不正確になる。

対策の手順

受動態問題への対策は「写真を見た瞬間に動作が進行中か完了後かを判断する」習慣を作ることから始まる。

  1. 写真の「動き」を確認する — 人物が動作の途中ならば「is being」が正答候補。人物がいない、または動作の結果の状態が写っているならば「has been」が候補。
  2. 選択肢が読まれ始めたら助動詞部分に集中する — "is being" か "has been" かを助動詞の語尾の音([ŋ] か [n])で判断する。
  3. 過去分詞(VPP)が写真の動作と一致するか確認する — "arranged", "set", "posted", "repaired" などの動詞が写真のシーンと一致するかを最後に確認する。

Part1全体の出題傾向はPart1の写真場面分布の解説記事でまとめている。受動態以外の引っかけパターンはPart1の罠パターン記事を参照されたい。実際の音声で受動態の聞き分けを練習するにはScordiaのPart1リスニング問題が活用できる。

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