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模試を3モードで使い切る方法【Scordia】弱点補強まで

「模試は本番に近い形で使うもの」という前提があるが、それだけでは活用が不十分になる。1回通しで解いて答え合わせして終わりにすると、間違えた問題から何も引き出せないまま次の模試に移ることになる。

Scordiaの模試は、リーディングセクションに限るとPart5が360問・Part6が192問・Part7が240問の計792問が収録されている(出典: Scordia収録問題集計より)。本番のリーディングセクションが100問であることを考えると、収録量は本番の約8倍になる。この量を「通し練習だけ」に使うのは非効率だ。

出典: Scordia収録問題集計より(2026年6月時点)。模試リーディング: Part5 360問 / Part6 192問 / Part7 240問 / 計792問。

模試792問の構成

パート 収録問題数 本番問題数 収録/本番の比率
Part5(短文穴埋め)360問30問12倍
Part6(長文穴埋め)192問16問12倍
Part7(読解)240問54問約4.4倍
合計792問100問約7.9倍

Part5とPart6は本番の12倍の問題数が用意されている。この規模の練習量をどう使うかで、学習効率は大きく変わる。

3つの使い方と使い分けの基準

使い方1: 通し練習(本番形式シミュレーション)

本番と同じ75分でリーディング100問を解く。時間制限を守った状態で解くことで、時間切れのパターン・パート移行のタイミング感覚・塗り絵のタイミング判断が練習できる。

通し練習は受験の3〜4週間前から取り入れるのが実用的な目安だ。文法・語彙の基礎固めが十分でない段階で通し練習を繰り返しても、間違えた問題の原因分析が追いつかず、同じミスを繰り返すだけになる。

使い方2: パート別演習(弱点パートの集中強化)

Part5・Part6・Part7のどれかに絞って解く。弱点パートが明確な場合に有効だ。たとえばPart7の正答率が低い場合は、Part7の200問をdetail問題・inference問題のタグ別に絞り込んで繰り返す。

パート別演習は時間制限を設けずに取り組んでもよい。速度より正確さを優先し、根拠を確認しながら解くことで「なぜ正解なのか」の理解が深まる。演習後の見直し方法については模試後の復習プロセスでステップ別に整理しているため参照してほしい。

使い方3: 間違い問題の反復(弱点補強)

一度解いて間違えた問題を集めて再度解く。正解できるまで繰り返すことで、苦手なパターンを着実に潰せる。問題量が多い模試は特に、間違い問題の反復が学習効率を高める。

  1. 初回: 本番形式で通し練習(または該当パートを集中演習)
  2. 翌日: 間違えた問題の解説を読んで原因を特定する
  3. 3〜5日後: 間違い問題だけを再度解く。正解できたら卒業、再度間違えたら解説に戻る
  4. 1〜2週間後: 再度同じ問題セットを通しで解いて定着を確認する

復習なしでは問題数の多さが裏目に出る

792問という問題数は、使い方を誤ると「解き捨て」になりやすい。1問解いて答え合わせして次に進む速度が速すぎると、間違えた問題から何も得られないまま全問を消化してしまう。

特にPart5・Part6は正誤の理由(なぜその選択肢が正解なのか・なぜ他の3つが誤答なのか)を言語化できるまで確認する習慣が必要だ。Part5の文法問題は「正解を選べた」だけでは不十分で、「誤答の3選択肢が誤りである理由」まで説明できて初めて定着と言える。

例題(復習で「全選択肢の理由」を言語化する練習)

The committee will announce its decision ______ the proposal has been fully reviewed.

  1. during
  2. once
  3. despite
  4. whether
解答・解説を見る

正解: (B) once

空所の後ろは has been reviewed という「主語+動詞」の節。節を導けるのは接続詞なので (A) during と (C) despite(どちらも前置詞、後ろは名詞のみ)は不可。残る接続詞の (B) once(〜したら)と (D) whether(〜かどうか)のうち、「審査が完了したら発表する」という時の流れに合うのは (B)。(D) whether は名詞節を導き文意が通らない。このように「なぜ他の3つが誤りか」を一つずつ言語化できて初めて定着と言える。

効果的な復習の3ステップ
  1. 正解した問題も解説を確認する — 正解の根拠を言語化できるか確認する。「なんとなく合っていた」問題は理解したとは言えない。
  2. 誤答の理由を書き出す — 間違えた問題は「なぜ誤答を選んだか」を一言でメモする。選択肢に引っかかったパターンが見えてくる。
  3. 同じカテゴリの問題を探して追加練習する — 前置詞問題で間違えたなら、前置詞カテゴリをScordiaで絞り込んで5〜10問追加で解く。公式問題集を使った効率的な一周の仕方についてはTOEIC公式問題集の使い方が参考になる。

模試792問を「消化するもの」ではなく「活用するもの」として扱うことが、限られた学習時間を最大化する考え方だ。まず弱点パートを1つ決めてパート別演習から始めることを勧める。

模試の活用法も含め、スコア帯別の学習プロセス全体を把握するにはTOEIC勉強法完全ガイドが役立ちます。模試をサイクルに組み込む具体的な方法も解説しています。

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Scordia編集部のコメント

模試を「解いて終わり」にすると問題数が多いほど効果が下がる逆説がある。Scordia編集部が学習者のフィードバックを確認した経験では、間違い問題の解説を読んで「なぜ誤答を選んだか」まで言語化した学習者は、同じ問題パターンでの再誤答率が低い傾向があった。問題数の多さは「復習の素材が豊富」と捉え、消化ではなく活用を基本姿勢として模試に取り組むことを勧める。

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