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模試を3モードで使い切る方法【Scordia】弱点補強まで

執筆: Scordia編集部|運営・確認: 佐野 修斗

模試を1回通しで解いて終わりにすると、858問超の収録量が無駄になる。本番のリーディングセクションは100問だが、Scordiaの模試はPart5が390問超・Part6が208問超・Part7が260問超の計858問超を収録している(Scordia収録問題数より)。本番の約8.6倍の問題数を「通し練習だけ」に使うのは非効率だ。

その量を生かすには、目的に応じた使い分けが必要になる。通し練習・パート別演習・弱点補強の3モードを使い分けることで、同じ問題セットから得られる学習効果が大きく変わる。なお、ここで扱うのはリーディング形式の模試(Part5・Part6・Part7)で、リスニング(Part1〜4)の模試はScordiaのリスニング模試に9セット(test-01〜09)を別途収録しており、L・R両方を本番形式で演習できる。

ノートに書き込みながら模試の問題を見直す学習者の手元
模試は「解いた後の時間」が本体。ノートに誤答パターンを書き出すことで次の演習に意味が生まれる

Scordiaの模試リーディング858問超の内訳

出典: Scordia収録問題数より(2026年6月時点)。模試リーディング: Part5 390問超 / Part6 208問超 / Part7 260問超 / 計858問超。

パート 収録問題数 本番問題数 収録/本番の比率
Part5(短文穴埋め)390問超30問13倍超
Part6(長文穴埋め)208問超16問13倍超
Part7(読解)260問超54問約4.8倍超
合計858問超100問約8.6倍超

Part5とPart6は本番の13倍超の問題数が確保されている。この規模の練習量を3モードに割り振ることで、時間あたりの学習効果を最大化できる。

3モードの目的と使い分け

モード1: 通し練習(本番形式シミュレーション)

本番と同じ75分でリーディング100問を解く。時間制限を守った状態で解くことで、時間切れのパターン・パート移行のタイミング感覚・塗り絵のタイミング判断が身につく。

通し練習は受験の3〜4週間前から取り入れるのが現実的な目安だ。文法・語彙の基礎固めが不十分な段階で通し練習を繰り返しても、間違えた問題の原因分析が追いつかず、同じミスが定着してしまう。

試験会場でマークシートを記入しながら問題冊子を見ている受験者
通し練習では「どのパートで何分使ったか」を毎回記録する。1回分のデータが次の配分修正の根拠になる

モード2: パート別演習(弱点パートの集中強化)

Part5・Part6・Part7のどれかに絞って解く。弱点パートが明確な場合に最も効率的だ。たとえばPart7の正答率が低い場合は、Part7の260問超をdetail問題・inference問題のタグ別に絞り込んで繰り返す。

パート別演習は時間制限なしで取り組んでもよい。速度より正確さを優先し、根拠を確認しながら解くことで「なぜ正解なのか」の理解が深まる。演習後の見直し方法については模試後の復習プロセスでステップ別に整理しているため参照してほしい。

モード3: 間違い問題の反復(弱点補強)

一度解いて間違えた問題だけを再度解く。正解できるまで繰り返すことで、苦手なパターンを着実に削れる。問題数が多い模試ほど、間違い問題の反復が学習効率を高める。

  1. 初回: 本番形式で通し練習(または該当パートを集中演習)
  2. 翌日: 間違えた問題の解説を読んで原因を特定する
  3. 3〜5日後: 間違い問題だけを再度解く。正解できたら卒業、再度間違えたら解説に戻る
  4. 1〜2週間後: 再度同じ問題セットを通しで解いて定着を確認する

復習なしでは問題数の多さが裏目に出る

858問超という問題数は、使い方を誤ると「解き捨て」になりやすい。1問解いて答え合わせして次に進む速度が速すぎると、間違えた問題から何も得られないまま全問を消化してしまう。

特にPart5・Part6は正誤の理由(なぜその選択肢が正解なのか・なぜ他の3つが誤答なのか)を言語化できるまで確認する習慣が必要だ。Part5の文法問題は「正解を選べた」だけでは不十分で、「誤答の3選択肢が誤りである理由」まで説明できて初めて定着と言える。

ノートとペンで模試の正答率データを書き出す学習者の手元
パート別の正答率を毎回記録することで、どのモードに時間を割くべきかが数字で見えてくる

例題(復習で「全選択肢の理由」を言語化する練習)

The committee will announce its decision ______ the proposal has been fully reviewed.

  1. during
  2. once
  3. despite
  4. whether
解答・解説を見る

正解: (B) once

空所の後ろは has been reviewed という「主語+動詞」の節。節を導けるのは接続詞なので (A) during と (C) despite(どちらも前置詞、後ろは名詞のみ)は不可。残る接続詞の (B) once(〜したら)と (D) whether(〜かどうか)のうち、「審査が完了したら発表する」という時の流れに合うのは (B)。(D) whether は名詞節を導き文意が通らない。このように「なぜ他の3つが誤りか」を一つずつ言語化できて初めて定着と言える。

効果的な復習の3ステップ
  1. 正解した問題も解説を確認する — 正解の根拠を言語化できるか確認する。「なんとなく合っていた」問題は理解したとは言えない。
  2. 誤答の理由を書き出す — 間違えた問題は「なぜ誤答を選んだか」を一言でメモする。選択肢に引っかかったパターンが見えてくる。
  3. 同じカテゴリの問題を追加練習する — 前置詞問題で間違えたなら、前置詞カテゴリをScordiaで絞り込んで5〜10問追加で解く。公式問題集を使った効率的な一周の仕方についてはTOEIC公式問題集の使い方が参考になる。
試験直前に問題集を確認する学習者のデスク
直前1週間は新しい模試1回+弱点パートの反復が現実的な設計。連日通し練習すると疲労で復習が浅くなる

模試858問超を「消化するもの」ではなく「活用するもの」として扱うことが、限られた学習時間を最大化する考え方だ。まず弱点パートを1つ決めてパート別演習から始めるのが具体的な最初の一手になる。

模試の活用法も含め、スコア帯別の学習プロセス全体を把握するにはTOEIC勉強法完全ガイドが役立つ。模試をサイクルに組み込む具体的な方法も解説している。

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