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TOEIC公開テストvsIPテスト【比較】受験料と認定証の違い

執筆: Scordia編集部|運営・確認: 佐野 修斗

受験料が約3,600円違う。認定証が出るか出ないか。問題が最新か過去問再利用か。公開テストとIPテストの差は、この3点に集約される。どちらを選ぶかは目的によって決まり、「転職・就活で証明が必要」なら公開テスト一択、「英語力の現状把握」ならIPテストが手軽な選択肢になる。

3形式の違いを一覧で確認する

項目 公開テスト IPテスト(筆記) IPテスト(オンライン)
主催 IIBC 企業・大学・団体 企業・大学・団体
受験対象 誰でも申し込み可 団体所属者のみ 団体所属者のみ
受験料(税込) 7,810円 4,230円前後(団体設定) 団体による
公式認定証 発行あり(Official Score Certificate) 発行なし 発行なし
問題の種類 最新問題 過去問の再利用 過去問の再利用
試験時間 約2時間(L45分+R75分) 約2時間(L45分+R75分) 約1時間(L25分+R37分)

出典: IIBC公式「TOEIC Program テスト形式」「IPテストとは」(2026年4月時点)。受験料は税込表示。

試験会場でマークシートを記入しながら問題冊子を見ている受験者のイメージ
公開テストとIPテストは同じマークシート方式でも、認定証の有無と問題の鮮度が根本的に異なる

IPテストの受験料は実施団体が設定するため一律ではないが、4,230円前後と公開テスト(7,810円)より大幅に安いことが多い。ただし認定証が発行されない点と問題が過去問の再利用である点が、用途を決定的に制限する。

認定証がなければ転職・就活には使えない

TOEIC公開テストでは、受験後にIIBCからOfficial Score Certificate(公式認定証)が発行される。この認定証は第三者機関が発行するスコアの証明書であり、転職・昇格審査・海外赴任申請などで「客観的なスコア証明」として提出できる。

複数の資格証明書が並べられたデスクのイメージ
公式認定証はIIBCが発行する第三者証明。IPテストのスコアシートとは法的・制度的な位置づけが異なる

IPテストのスコアは、主催した団体内部での参考値として使われる。認定証がないため、他の企業や機関に対してIPテストのスコアを正式な証明書として提出することはできない。

転職活動中に「TOEIC 730点以上」を採用要件に掲げている企業へ応募する場合、公開テストで取得した認定証が必要になる。IPテストのスコアシートを提出しても、「公式認定証でないと受け付けない」と判断されるケースがある。なお、TOEIC L&Rの公式認定証にIIBCが定める公式の有効期限はない(提出先が独自に「2年以内」等の基準を設ける場合はある)。

在学中の英語力把握にはIPテストが現実的な選択肢

大学在学中に英語力を把握したい場合、大学が主催するIPテストは有力な選択肢だ。公開テストより安く、スケジュールが大学の学事日程に合わせて設定される。就活でTOEICスコアをどう活用するかは大学生の就活とTOEICでまとめているので参考にしてほしい。

就職活動の初期段階で「自分の今のスコアがどの水準か」を把握したいなら、まずIPテストで確認し、目標スコアに届いてから公開テストで認定証を取得する2段階アプローチが合理的だ。ただしIPテストは過去問の再利用という特性上、最新出題傾向と異なる可能性がある。スコア差が生じることもあるため、あくまで参考値として扱い、目標スコアの最終確認は公開テストで行うのが確実だ。

なお、大学の成績証明書とともにIPテストのスコアシートを受け付ける企業も存在するため、志望先の要件を事前に確認しておく必要がある。

オンライン版IPテストは試験時間が通常版の半分

IPテストにはオンライン受験版が存在し、通常の筆記版と比べて試験時間が大幅に短縮される。

IPテスト オンライン版の時間構成(出典: IIBC公式「TOEIC Program IPテスト(オンライン)」)
  • リスニング: 約25分(通常版は約45分)
  • リーディング: 約37分(通常版は75分)
  • 合計: 約1時間(通常版は約2時間)

問題数も通常版の半数程度になる。スコアの算出方法は通常版と異なり、採点換算が行われる。スコアの性質が通常版と完全に同一ではないため、参考値として捉えることが適切だ。

試験会場でシートに向かう受験者の後ろ姿のイメージ
オンライン版は企業の社内測定用途が中心。認定証が不要なら時間効率が高い

IPテスト オンライン版は、企業が社員の英語力を短時間で一斉測定する用途で導入されているケースが多い。受験機会として利用できる場合は、本番試験の感覚をつかむための練習として活用することもできる。認定証が発行されない点と問題が過去問再利用である点は筆記版IPテストと同じだ。申し込みから結果受領までのスケジュール感については公開テストの申込〜結果受領の流れで確認できる。

公開テストの認定証が必要な場面(転職・海外赴任・採用要件の証明)では、公開テストに申し込む以外に選択肢はない。7,810円の受験料は割高に感じることもあるが、国際的に通用する基準として認知されたスコアを証明できるのは公開テストのみだ。

受験形式の選択と合わせて、スコア目標別の学習計画・教材選びの全体像はTOEIC勉強法完全ガイドで整理しています。

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