
TOEIC Part5で前置詞と接続詞の問題は見た目が似ており、選択肢に両方が並ぶことが多い。Scordia収録のPart5文法510問のうち、前置詞(65問・12.7%)と接続詞(52問・10.2%)を合わせると約23%を占める最頻出グループになる(出典:Scordia収録問題集計、2026年6月時点)。カテゴリ別の出題比率を全体で把握しておくと、どこから対策すべきかが明確になる。
「because と because of のどちらを入れるか」という問題は、1つの判断基準を知っているだけで3秒以内に解ける。
判断の基本ルール — 後ろに何が続くかを見る
前置詞と接続詞を見分けるために確認する箇所は1つだけだ。空欄の直後に「主語+動詞(S+V)のセットがあるか」を確認する。
ルール: S+V が続く → 接続詞 / 名詞句(名詞のみ)が続く → 前置詞
例文で確認する:
- The meeting was canceled because the manager was sick. ← 「the manager was sick(S+V)」が続く → 接続詞 because が正解
- The meeting was canceled because of the manager's illness. ← 「the manager's illness(名詞句)」が続く → 前置詞 because of が正解
この「後ろを見る」習慣が身につくと、選択肢を見る前に正解の品詞が絞れる。
例題
The product launch was delayed ______ a shortage of components.
- because
- because of
- although
- while
解答・解説を見る
正解: (B) because of
空所の直後は "a shortage of components"(名詞句)で、主語+動詞のセットはない。よって名詞句を後ろに取れる前置詞 because of が正解。(A) because は接続詞で後ろに S+V が必要なため不可。(C) although・(D) while も接続詞で、いずれも後ろに S+V を要するため当てはまらない。
頻出ペア比較表
Part5に繰り返し登場する前置詞・接続詞のペアを一覧化した。
| 接続詞(後ろにS+V) | 対応する前置詞(後ろに名詞句) | 意味 |
|---|---|---|
| because | because of / due to / owing to | 〜なので(理由) |
| although / though / even though | despite / in spite of | 〜にもかかわらず(逆接) |
| while / whereas | during | 〜の間 / 〜と対比して |
| since(理由) | because of / due to | 〜なので(理由) |
| when / after / before | upon / after / before+名詞 | 時間関係 |
選択肢パターン別の解き方
Part5で前置詞・接続詞が問われる問題には、選択肢の構成に典型的なパターンがある。
パターン1: 同じ意味の前置詞・接続詞が混在するケース
選択肢: (A) because (B) because of (C) due to (D) since
このパターンは「後ろにS+VがあればA・D、名詞句ならB・C」と絞れる。次にA(because)とD(since)のニュアンスで判断する。since は「〜以来」の時間的意味でも使われるため、文脈が理由なのか時間なのかを確認する。
パターン2: 逆接系が並ぶケース
選択肢: (A) although (B) despite (C) however (D) nevertheless
空欄が文の途中(節の接続役)であれば接続詞のalthoughが候補。despiteは前置詞なので後ろが名詞句の場合に使う。however・neverthelessは副詞で、文頭や文中にカンマを挟んで置くが、2つの節を直接接続する用法はない。なお、関係代名詞においても「コンマの有無で使える語が変わる」という同様のロジックが働くため、関係代名詞の制限用法・非制限用法と合わせて整理しておくと理解が深まる。
パターン3: while と during の混在
選択肢: (A) while (B) during (C) throughout (D) by the time
while は接続詞(後ろにS+V)、during は前置詞(後ろに名詞句)。throughout は「〜を通じてずっと」という継続を強調する前置詞で、期間を示す名詞と組み合わせる。by the time は「〜するころには」と未来完了との組み合わせが典型。
注意が必要な例外
「since」「as」「for」— 意味が複数ある語の扱い
- since: 時間(〜以来)と理由(〜なので)の2用法。文中の動詞の時制(現在完了 vs 現在形)と文脈で判断する。
- as: 理由(〜なので)・時間(〜のとき)・様態(〜のように)の3用法。文全体の意味から逆算する必要がある。
- for: 前置詞で「〜のために」だが、古文的用法では理由を示す接続詞としても使われる(現代の試験問題では稀)。
前置詞・接続詞の問題はルールが明快な分、知っているかどうかで得点が大きく分かれる。Scordiaの文法クイズでは接続詞カテゴリを絞り込んで集中練習できる。
前置詞・接続詞を含むPart5の文法対策から時間配分まで、リーディング全体の戦略を俯瞰したい方はTOEICリーディング完全攻略ガイドを参照してください。
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編集部の見解
「because か because of か迷う」という声はTOEIC学習者から頻繁に聞かれる。Scordia編集部が複数の学習者の演習データを確認した経験では、空欄の直後に S+V があるかどうかを意識的に確認するよう練習した学習者は、この問題タイプでの誤答率が大きく下がる傾向があった。感覚で解くのではなく、判断基準を明確にして解く習慣を身につけることが安定した正答率につながる。
ただし、because / since / as の3語は文脈によってニュアンスが異なる点も事実であり、「後ろに S+V があれば接続詞」というルールだけで全問対応できるわけではない。試験後の復習で例外パターンも蓄積しておくことを勧める。